羽衣さん、冬島
チェンジ
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「ホワイト博士、この人たちが聞きたいことがあるんだって」
案内された氷の中に掘られた穴を抜けしばらく歩くと、建物らしき中へと入った
窓が3重になっており、真ん中にはこたつ…北の海出身のローたちもよく知るようなでも少し違う暖房の家の造りだ
中は暑いくらいで、ローやタヌキたちはコートを脱いだ
「グランドラインってすげーな
猫が喋るのか」
シロクマが言ってもなんの説得力もないが、誰も気にした様子はなかった
ローの膝元にも及ばない… サイズ的にはりんご3個分といったところで、白い毛に耳に赤いリボン、青のオバーオールを着た喋る二足歩行の猫が、ホワイト博士らしい
『猫…だよね?』
タヌキがしゃがみこみ視線を合わせじっと見つめる
形は猫だが、イッカクと同じように肌触りや質感が猫のそれではなく作りものっぽい
ガサツにもぬいぐるみのようなホワイト博士を持ち上げまじまじと見るベポ
「わんぱく、いじわる〜おこりんぼうも〜♪」
「うわっ!?歌い出した!!」
「お腹を押すと流れちゃうの
ごめんけど、下ろしてくれる?」
お腹を押すと流れる音楽とは、ますますおもちゃっぽい
見た目通り可愛らしい声だが、見た目に反して丁寧な喋りをするホワイト博士はイッカクよりも大人に感じる
『オモチャみたい…』
「そうよ…私たちは人間ではないの…」
見た目通り訳ありのようで、ホワイト博士を持っていたベポは気まづそうにごめんねと床へ下ろした
まるで人間のように話す姿に疑問が増える
「遺跡は比較的新しいのに、人の痕跡がない
この島にはお前らだけか?生き物は?どうやって生活している?」
「ちょっと質問が多いわね…どうぞ座って話しましょう
イッカクのお客さんだものもてなすわ」
こちらにと部屋の真ん中のこたつに案内するホワイト博士
イッカクがなにやら暖かい飲み物の準備をしている
まるで効果音でもつきそうなホワイト博士の足取りに続いた