羽衣さん、突入
チェンジ
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時は少し戻り、北の海
ハートの海賊団はいよいよ偉大なる航海へ入ろうとしていた
『あれがリヴァースマウンテン!!』
海が山を登っていく
そんな噂話を聞きながら、半信半疑だったハートの海賊団も目の前で起こる現実に慄いた
「すげぇ…!!」
「俺、グランドラインは入る前に半分死んじまうって聞いたことがあるぞ!」
「まっ、マジかよ…ッ!」
リバースマウンテンの海流の勢いは非常に強く遠目で見るだけでも危険とわかるほどだった
偉大なる航海に入ることも出来ずに海の藻屑となるのも納得できる
入ったとしても逆流して戻ることは出来ず、帰ってくることも容易くはないだろう
もう二度と北の海には帰ってこれないかもしれない
そんな思いが船内を駆けた
「覚悟のねえ奴は今からでも船から飛び降りろ!!」
鬼哭を持ち船首にたったローが言う
声を荒げ力強いローの言葉は、これからの航海の厳しさと、今なら引き返せるというクルーを思う気持ちが混じっていた
その言葉の重みに動けなくなるハートのクルーを真ん中を裂くようにタヌキはローのすぐ隣の手摺に飛び乗った
『私はハートの海賊団のモコモコタヌキ
未来の海賊王の隣に立つ者!!』
タヌキの思わぬ行動にクルーたちやローのまでも目を見開いた
一拍
きょろきょろとお互いに目を合わせると、それに倣うようにハートのクルーたちが船長の元へと集まり俺も俺もと宣言を掲げる
「俺は!オールブルーを見つけてやる!」
「俺は!いつか故郷に帰るんだ!!兄貴に会うんだ!」
覚悟を決めたクルーはそのまま1人も降りることなく、船は海流に乗った
もう引き返せない
『ロー、行こう!』
あっという間に頂上で海流がぶつかった瞬間船は空へ打ち上げられる
ローは胸を突き抜けるような高ぶりを感じた
「いくぞ!!グランドラインッ!!」
ローの言葉と共にハートの海賊団は偉大なる航海へと突入した