羽衣さん、日常
チェンジ
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今日の敵襲は、能力者がいたようで何人か負傷し、ローが治療に当たっていた
そんな戦闘でもタヌキは傷一つ受けていなかった
もう誰もいなくなった敵船から金目のものを奪っているとベポが急に動きを止めた
「いち、にー、さん、よーん、ごー、ろく、なな、はち、きゅー…??いち、にー、さん…」
「どうしたんだよ、ベポ
タヌキの尻尾なんて数えて」
「ねえ、やっぱりおかしいよ!」
『どうしたの?ベポ』
「だって、この手配書!八尾のタヌキって書いてあるよ!タヌキの尻尾は九本なのに!!」
敵船にあったローとついこの間配られたばかりのタヌキの手配書
そこには八尾のタヌキと書かれた文字に、いつどこで撮ったのかこちらに向かって微笑んでいるタヌキの写真があった
どうやら見た目は変わらなかったようだが、死んで世界を超え尻尾は1とカウントしたらしくタヌキの尻尾は九本になっていた
「戦闘の時は八本だよな、なんでだ?」
この世界を独りできたタヌキは、むやみに尻尾を全部出すのをやめていた
それは、仲間のいないひとりぼっちの世界で自分の身を守るためのひとつだった
『最後の切り札は持っていることに越したことはないからね…みんなと会うまで独りだったし、そうする方が身のためだった
大抵の人は八本もあると思う
でも、本当は八本しかない…油断が隙をつきやすかったから』
タヌキは知っている
悪役を滅ぼすのは、いつだって“油断”と“慢心”であることを
主人公は成長すること
そこにやられることを
「だからってお前、あの青キジのときでも出さかったって
最後の切り札だって使わないと意味ないんじゃないか」
『………』
「…タヌキ?」
『…みんながいたから』
「…えっ?」
『ローは死なないって…みんながローを守ってくれるって信じてた
倒すんじゃなくて、時間稼ぎするだけで良いんだって
船にみんながいるから大丈夫だって思えたし、実際大丈夫だった…だから、ありがとう』
「「「「!!??」」」」」
タヌキがデレた
「!!、ったりめーだろ、バカ!!」
「そっそうだぞ!俺たちもハートの海賊団なんだからな!」
「キャプテンを守るのは当たり前だろ!」
「「「「「なー!エッヘヘヘヘ」」」」」
大の大人が照れも隠そうとせずに、甲板で喜び合っている
「そんな大事なもの俺たちにはだしっぱなしで大丈夫なの?」
ベポの純真無垢な瞳がタヌキを捉える
『ベポは私を裏切るの?』
「ぇえ!絶対そんなことしないよ!だってタヌキは大切な仲間だもん!!」
『ね?だから大丈夫だよ
私にはベポがずっといるもんね』
「!、うん!俺、タヌキとずっといる!!」
羽衣狐のカリスマ性はこんなところにも発揮されたらしい
絶対的な力を持つ者…ハートの海賊団では船長ローの次に強いタヌキが、自分たちを頼ってくれるなんて!!
これはローにも言えることだが、羽衣狐たるタヌキも飴と鞭の使い方をよく理解していると言える
治療を終え何も知らないローが甲板に出てきて戸惑うのはもう少し後の話
頼もしい仲間がいるということが大切だということがなによりも大切なことをタヌキ知っていた
「島が見えたぞーー」
そんな戦闘でもタヌキは傷一つ受けていなかった
もう誰もいなくなった敵船から金目のものを奪っているとベポが急に動きを止めた
「いち、にー、さん、よーん、ごー、ろく、なな、はち、きゅー…??いち、にー、さん…」
「どうしたんだよ、ベポ
タヌキの尻尾なんて数えて」
「ねえ、やっぱりおかしいよ!」
『どうしたの?ベポ』
「だって、この手配書!八尾のタヌキって書いてあるよ!タヌキの尻尾は九本なのに!!」
敵船にあったローとついこの間配られたばかりのタヌキの手配書
そこには八尾のタヌキと書かれた文字に、いつどこで撮ったのかこちらに向かって微笑んでいるタヌキの写真があった
どうやら見た目は変わらなかったようだが、死んで世界を超え尻尾は1とカウントしたらしくタヌキの尻尾は九本になっていた
「戦闘の時は八本だよな、なんでだ?」
この世界を独りできたタヌキは、むやみに尻尾を全部出すのをやめていた
それは、仲間のいないひとりぼっちの世界で自分の身を守るためのひとつだった
『最後の切り札は持っていることに越したことはないからね…みんなと会うまで独りだったし、そうする方が身のためだった
大抵の人は八本もあると思う
でも、本当は八本しかない…油断が隙をつきやすかったから』
タヌキは知っている
悪役を滅ぼすのは、いつだって“油断”と“慢心”であることを
主人公は成長すること
そこにやられることを
「だからってお前、あの青キジのときでも出さかったって
最後の切り札だって使わないと意味ないんじゃないか」
『………』
「…タヌキ?」
『…みんながいたから』
「…えっ?」
『ローは死なないって…みんながローを守ってくれるって信じてた
倒すんじゃなくて、時間稼ぎするだけで良いんだって
船にみんながいるから大丈夫だって思えたし、実際大丈夫だった…だから、ありがとう』
「「「「!!??」」」」」
タヌキがデレた
「!!、ったりめーだろ、バカ!!」
「そっそうだぞ!俺たちもハートの海賊団なんだからな!」
「キャプテンを守るのは当たり前だろ!」
「「「「「なー!エッヘヘヘヘ」」」」」
大の大人が照れも隠そうとせずに、甲板で喜び合っている
「そんな大事なもの俺たちにはだしっぱなしで大丈夫なの?」
ベポの純真無垢な瞳がタヌキを捉える
『ベポは私を裏切るの?』
「ぇえ!絶対そんなことしないよ!だってタヌキは大切な仲間だもん!!」
『ね?だから大丈夫だよ
私にはベポがずっといるもんね』
「!、うん!俺、タヌキとずっといる!!」
羽衣狐のカリスマ性はこんなところにも発揮されたらしい
絶対的な力を持つ者…ハートの海賊団では船長ローの次に強いタヌキが、自分たちを頼ってくれるなんて!!
これはローにも言えることだが、羽衣狐たるタヌキも飴と鞭の使い方をよく理解していると言える
治療を終え何も知らないローが甲板に出てきて戸惑うのはもう少し後の話
頼もしい仲間がいるということが大切だということがなによりも大切なことをタヌキ知っていた
「島が見えたぞーー」