羽衣さん、おにがしまの合戦【雉の草隠れ】
チェンジ
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ドゴッ!!!
『いたた…思いっきりやられちゃった』
1階のライブフロアから3階の広間まで吹き飛ばされてしまった
埃まみれになった尻尾をはらう
「「タヌキ!!??」」
『ナミ?ウソップ?
なにその服?イメチェン?ダサいよ』
飛び六胞のうるティに追われていたナミとウソップは幸運にも目の前に現れたタヌキに飛びついた
急に飛び込んできたかと思えば、けろりとファッションチェックをするタヌキ
錦えもんのふくふくの実で敵方の露出の多い衣装を着るナミとウソップは正直言って似合っていない
相変わらず呑気なタヌキのセリフにナミとウソップは涙が出るほど安心した
助かった!!!
「タヌキ!!
いいところに!!」
「!?、お前は!!知ってるでありんす!
死の外科医のところの狐!!」
『飛び六胞の…だれだっけ?』
真打の中でも最強の飛び六胞相手に逃げる一手しか打てなかったナミとウソップは大慌てでタヌキの後ろに隠れた
「テメェ!そこどけ!!
……でありんす!!」
「忘れるんだったら無理に付け足すな!」
もふもふのタヌキの後ろに隠れながらウソップが突っ込む
「もふ子!安心しろ!
奴は俺の策略でビック・マムから相当のダメージを受けている!」
「ダメージ?」
うるティはビック・マムから攻撃を受けているらしく、見た目以上に中身はズタボロだとナミからも報告を受ける
キャプテン・キッドと戦いながら、色々巻き込んでいたようだ
流石の飛び六胞もビック・マムの攻撃は堪えるらしいが…
の割に、頭でそこらじゅうの瓦礫を叩き割っている
「テメェらよくもぺぇたんを!!
全身の骨叩き割ってやるからなッ!!」
『…一撃喰らってるんだよね?』
一応ナミとウソップに確認すると、2人は何度も頷いた
一撃どころの騒ぎじゃなさそうだが、あのビック・マムの攻撃を喰らって元気そうに叫んでいる
さすが飛び六胞といったところか
『なんかもうデタラメ人間の万国ビックリショー会場だね』
「…この人、なんでこんな呑気でやんす?」
ナミの影から見ていた子どものタマでさえ、ぽかんとしてしまう
自分は相当な覚悟を持ってここまで来たと言うのに、こんな柔らかな人に出会うと思ってもみなかった
「あー、もふ子はこれがデフォルトなんだ
緊張レベル0から100まで同じこと言うんだ」
『貴女…』
「!!」
タヌキはタマの顔を見て手を伸ばす
思わずタマは目をつぶってしまうが、顔にペタリとした感触に目を開ける
『怪我してる
今はこれで我慢してね』
ぺたりとつけたのは、しろくま柄の黄色い絆創膏だった
うん、かわいい
「よかったわね、タマ!」
『タマ?2階で馬っぽい人が探してたような』
「きっとウマ美ちゃんでやんす!!」
早速2階へと向かおうとするナミたちをタヌキが止めた
『あっ!ひとつ伝え忘れてた!』
「「???」」
『ルフィがカイドウ必ずぶっ倒すから
そうみんなに伝えてって』
タヌキのその言葉を聞いてナミとウソップは満面の笑みで親指を上げた
「当たり前よ!!」
私もローの元へ急がないと
ナミたちに続いてタヌキも抜け落ちた床を見やった
ローのところに向かおうとするタヌキにうるティが立ち塞がる
「逃げんじゃねぇよ!!ガキがまた痛ェ目にあいてぇのか!
おい!てめぇもいきなり出てきて邪魔すんじゃねえよ!
どけ!ブス!!」
『………』
「タヌキ!!!」
ガンッッ!!!
突進してきたうるティにタヌキが吹き飛んだ
「おっおいタヌキ!!」
『…先、いっていいよ
ナミ、ウソップ』
「あれ?…もふ子…?
なんか怒ってる?」
瓦礫の中から聞こえたタヌキの声が、先ほどより幾分か低い
…ブスって言われたからか?
何故だかわからないが、背中から冷や汗が流れ出し止まらないウソップ
その横でナミは拳を上げて煽る
「タヌキ!そいつ、タマのことぶったの!
だから!私の代わりにぼこぼこにして!!」
「このブスの頭叩き割ったら次はオメェだ!!」
「ひゃあ!!??」
ビュンと向かってくるうるティに咄嗟に目を瞑り頭を守るナミ
『【八尾 金剛子念珠・撓(しなり)】』
バシンッ!!!
低い破裂音と共にうるティが倒れた
音を聞くだけて痛みが走るようだが、うるティはすぐさま立ち上がった
「てめぇ…!!!」
『先…いってて…』
「おっおう!!!!」
やっぱりめっちゃ怒ってるぅう!
もふ子にブスって言うのは絶対やめよ!
慌てて逃げ出したウソップにそれ以上タヌキのことを探ることはできなかった
タヌキは鞭のように撓る念珠をまた床に叩きつけた
バシンッ!!!
『少し…躾が必要のようじゃな、小娘』
ごめんね、ロー
会いに行くのにまだ少し時間がかかりそう
