羽衣さん、おにがしまの合戦【犬に論語】
チェンジ
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ルフィたちがどれだけ暴れているかなんて、タヌキが報告しなくてもローには手に取るように分かるようだった
錦えもんと傳じろーたちを表門におろし、ポーラータングは残った赤鞘の侍たちと共に静かに裏手についた
次会うのは場内、カイドウの幕前だ
予想通り、裏手はガラ空き
「出来る限り船を寄せろ」
「へい」
ハクガンに指示を出し、ローたちは一番広い食堂へと集まった
鬼ヶ島裏手は強い潮流にのまれている
一瞬の浮上後、着地地点を把握しローの能力でとぶ
「ベポ、シャチ、ペンギン
準備はいいか!」
「アイアイキャプテン!!」
「よろしくお願いします、とら男さん!!」
赤鞘の侍たちもグッと刀に手をかける
「タヌキ」
ローの言葉と共にベポの隣にいたタヌキがふわりと消えた
「“鬼ヶ島・裏手”へ浮上します!!」
「room…」
菊が突然ローが黒い羽衣を纏ったと思うと気づいた時には、もうすでに鬼ヶ島の裏手に到着していた
「!?」
「潜れ!波に呑まれるぞ!!」
「着いた!!」
菊が振り向くと、ポーラータングはもうすでに深海へと潜っている
「今のは…?とら男さんともふ子さんが?」
菊がローたちを見ると、そこにはいつもと変わらぬ2人がいた
あまりにも一瞬で、仲間であるベポたちも何もいわないので菊は疑問に思いながらも聞くことはなかった
雪降る鬼ヶ島がローとタヌキたちを出迎えた
「なにが名案があるだよい!!」
「なっなんだ!?」
「うわあああああああ!!!」
「!!??」
上陸した途端、上から叫び声に似た喧嘩声が聞こえた
新手の敵襲かと顔を上げれば、見覚えのある顔が降ってきた
「もうちっと丁寧に!!」
「贅沢言うな!!」
「マルコ!変わらんな!
ネコマムシを送ってくれたのか!」
ゾウで別れたネコマムシの旦那が、約束通り不死鳥のマルコを連れてやってきた
「へとへとだよい」
『ねこちゃんだ、かわいい!』
作戦に間に合った
大きな戦力増だ
「ごろにゃにゃ!!
こいつもマルコが居場所がわかるゆうきに連れに行っちゃったぜよ」
そしてなんとネコマムシの旦那が連れてきたのはマルコだけではなかった
「イッイゾウッ!!!」
ネコマムシの旦那の隣に立っていたのは元・白ひげ海賊団16番隊隊長のイゾウ
ついでというには、あまりにも大物がすぎる
ジンベエといい、予想外の世界の大物がこの鬼ヶ島に集結した
「お兄様!!」
「菊!立派な侍になったな!」
侍は泣かぬと言いながら鼻を啜る菊
イゾウと侍たちは知り合いどころか旧知の仲のようだった
イゾウが兄だったとは、ローもタヌキも知らぬ事実であった
こんなところで血の分けた兄弟の感動の再会とは
「では!行くぞ!!!」
役者は揃ったと、刀に手をかけ赤鞘の侍たちは裏切り者の元同志へと突き進んでいく
「ご武運を!!」
各々がその目的を果たすために鬼ヶ島へと殴り込んだ
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