羽衣さん、おにがしまの合戦【犬に論語】
チェンジ
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モモの助を見送る侍たちのその後ろで、タヌキはこっそりと仕掛けた
『【八尾 式鬼神・鬼灯】』
隣にいたベポがタヌキの姿を隠すようにこっそり動いた
ルフィたちには悪いが、このまま見逃すなんて甘ったれたことは出来ない
「雨の中、平気か?」
ペンギンも背中に立てば、タヌキはすっかり見えなくなった
モモの助に夢中でこちらには気にもかけてないと思うが、タヌキにはその心遣いが嬉しかった
『ワノ国のビブルカードの職人さんに人型の紙を作ってもらったの
もう鬼灯くんは濡らしても燃やしても平気』
約束通り強い紙(からだ)を手に入れた鬼灯くん
そして何より、鬼灯くんの紙にタヌキの髪が織り込まれている
帰ってこなくてもすぐに情報が伝わるようになった
ローの作戦よりだいぶ早い出番だが何も問題ない
『ねっ?』
破れる心配もない
これでドレスローザのことは許してほしい
『頼んだよ』
最強の紙を手に入れて更に大きくなった態度でペコと頭を下げるとピュンとカン十郎の着物に入り込んだ
悪天候に加え降る墨の槍の中だからこそ、うまく紛れ込めた
スパイにスパイ作戦!
情報を抜き取っていいのは情報を抜き取られる覚悟のあるもののみ!
グッと親指を立てた様なポーズをして鬼灯くんは見えなくなった
「俺、だいぶアイツの言ってることわかる様になったわ」
単身敵方視察に乗り込んだ頼もしい仲間を見送って、後はキャプテンの帰りを待つだけだ
“ドォンッ!!”
と思った矢先、敵戦のひとつが大きな音を立てて崩れ落ちた
今、波が槍のように突き刺さらなかったか…?
思わずシャチがキャッと声をこぼしベポに抱きついた
波が意思を持った様にグニャリと動き、またひとつ敵戦を波にさらっていく
「おいおい…こんな芸当出来るのは…」
相当な力を持った魚人くらいだぞ…
勘のいい者数名がごくりと唾を飲んだ
「どちらさんもお控えなすって!!」
崩れゆく船に立つのは、誰しも知る人物だった
「手前生国と発しますは海底の国竜宮王国“魚人街”!!」
「嘘だろ!?」
「方々のお兄ぃさんとお姉ぇさん方に厄介をかけながら、この度“麦わら”の親分さんに盃を頂く駆け出しの者でござんす!」
「“麦わら”の親分さんに盃を頂いた!?」
「まさか…麦わらの一味に入るのか!?」
「人呼んで“海峡のジンベエ”!!!」
「「「「「「「「ジンベエ〜〜〜〜!!!!」」」」」」」」
まさかの大物、元七武海・海峡のジンベエが名乗りをあげこの大戦にやってきた
あのジンベエが“麦わらの一味”として参戦する
これはまた世界を揺るがすニュースだぞ!!
皆が驚いてるうちに、ジンベエを乗せたサニー号は宴騒ぎで鬼ヶ島へと漕ぎ出した