羽衣さん、おにがしまの合戦【犬に論語】
チェンジ
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「ぐぉおおお!!」
形勢逆転にて、窮地のカン十郎
目の前に押し寄せてくる大量の船に、カン十郎はモモの助を抱えて一目散に逃げ出した
「おっおろしてくれ〜〜!!!」
「モモの助様!?」
「俺は!!
与えられた“役”はまっとうした!!」
20年来の仲間の錦えもんですら見たことのない見事な鶴を描き、カン十郎は空へと舞い上がった
「随分綺麗に飛ぶ鳥を描くものだな!
腹が立つ!!」
「もう光月家は終わりだ!
日和も探し出し必ず殺すぞ!
生きていることがわかったからな!!」
「雲の中に逃げるぞ!
待ちやがれ!」
すぐさまサンジが飛び出してモモの助の救出に向かう
「“墨雲”」
悪天候とは別の雲をカン十郎が美しく描く
「降れ、墨の矢!!」
「「「「「うぁあああああ!!!」」」」」
「舵を切れ!!」
黒い雲から矢が降りそそぐ
「“浮世・夕立ち絵図”!!」
「また見たこともない技をつかう!」
なんでも知っているはずの相弟子が、全く知らない絵を描くことに、もはや悲しみよりも怒りが湧いてくる
『【二尾 鉄扇】』
「タヌキ!助かるぜ!」
落ちてくる墨の矢を鉄扇で振り落とせば、ポーラタングには傷一つ付かなかった
尻尾も墨まみれにならなくてよかった
これ以上離れれば見失ってしまうという距離で、モモの助が叫んだ
「せっ拙者は!1人で逃げてみせるゆえ!
カイドウ、オロチを討ち果たしワノ国を守ってほしい!!」
出会った頃のモモの助には想像できないほどたくましいものだった
モモの助の言葉にルフィはニッと笑い追うのをやめた
「そうだモモ!
お前はビビリでアホガキのくせに威張ってるだけのちょんまげチビなんだ!」
だから!!
「なんとか生き延びろ!必ず助けに行く!
友達!だからな!!」
船長がそういうならと、サンジも追うのをやめた
ルフィと共に旅をしたモモの助は誰が思うよりも成長していた
ルフィが言うとそうなるんじゃないかと思ってしまうから不思議だ