羽衣さん、おにがしまの合戦【雉の草隠れ】
チェンジ
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「タヌキ!次はどこに飛ぶ!?」
“5時の方向に40m!”
パッ
重体のゾロを担ぎローは鬼纏をすることでわずかに回復を計っていた
「なっなんだ!?」
タヌキは一番近い麦わらの一味のサンジの元にローを案内した
「はぁ!?とら男ッ??」
「ちょうどよかった黒足屋、そいつを頼む」
サンジは反射的に投げられたゾロを受け止めた
ゾロだと認識した瞬間、サンジは顔をこれでもかと歪めた
「いやせめて女子よこせッ!!
だいたいどこから降ってきやがったテメェ!!」
「ゾロ屋はおそらく骨20、30本やられてる
副木で固定して仰向けにして意識と呼吸を確保しろ」
「医師じゃねぇんだぞ!!
手当てしてる暇なんッ!?」
「…?」
言い争っている時に不自然に言葉が止まり、辺りの匂いを嗅ぎ出したサンジ
なんだ?敵襲か?
「ちょっと待て!!
なんでテメェからマリア様の匂いがするんだ!!??」
“!?”
鬼纏の説明をしたわけでもないのに、類稀なる女センサーでタヌキの存在を察知したサンジ
「そういや…そんなやけに綺麗でいやに洒落た服着てたか?
まるでマリア様に包まれ守られるような…」
「………」
ギクリ
ローの背中でタヌキは震えるしか出来なかった
…なんでバレたんだ?
サンジには鬼纏の説明なんてしていない
実はサンジも何が悪魔の実を食べているんじゃなかろうか
「おい!説明しろ!とら男!!」
「……俺に命令するな」
いつものセリフと共に説明責任から逃げる
船長意外もなんて恐ろしい能力者揃いなんだ!
麦わらの一味!
【鬼ヶ島全土へ報告〜〜!!
決着が〜〜ついたよ〜〜!!!】
「なんだ!?
声?どこから?」
その時、目のマークが書かれた紙を貼り付けた動物がスピーカー代わりとなり城中に声が響いた
【敵の〜〜最高賞金首“麦わらのルフィ”は負けたよ〜〜!!】
「なっ!?」
タヌキの見聞色の覇気を目一杯広げてみても、どこにもルフィの“声”は聞こえなかった
「ルフィが負けた…?」
ルフィが負けたと聞いても、サンジはそれを素直を受け入れられるわけなかった
【両手を上げて〜〜
降参、服従するものは〜〜
命を助け部下として認めるよ〜〜】
「ルフィが負けるわけないだろ!
何度起こしたと思ってんだ!奇跡を!!」
これまで“麦わらのルフィ”が起こしてきた奇跡を知っているサンジは反射的にそう叫んだ
両手では数えきれないほどの奇跡をこの目で見てきた
だから負けた死んだなどと言われても、この目で見るまで降参して敵の配下にくだるなど出来るわけがない
サンジの目に闘志の炎が宿る
【光月の侍たちも〜〜
船長たちも〜〜
負けたよ〜〜】
「俺たちはまだ負けてねぇ!!」
やっぱりこの放送は誤報だ!
ローは目の前の敵を倒し強く歩みを進めた
「いくぞ、タヌキ!
ビック・マムのところに!!」
「っ!?おい!とら男!!
やっぱりお前今マリア様の名前を!!」
パッ
美しい羽衣をはためかせローはその場からいなくなった
鬼ヶ島は和の国本土上空へと突入しようとしていた