羽衣さん、わの国戦記【はなの都の御祭騒ぎ】
チェンジ
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ひと晩明け、まさに疾風のようにローとタヌキは都へと駆け抜けていく
ひと晩待ったのは、今日都で“小紫の葬儀”が行われるからだ
「都は今“小紫の葬儀”で警備も分散されてる」
『大丈夫、警戒を怠らないよ
ベポたちもすぐ見つけれる』
2人でなら大丈夫だ
ベポたちのいる都まであと少し
ローとタヌキはグッと力を強める
そんな時、2人の間に予想外の人物が立ちはだかった
「ファッファファファ!!止まれ!
将軍の命(めい)だ、貴様らを殺す!」
「『人斬り鎌ぞうッ!?』」
このクソ忙しい時にッ!!
ワノ国の無差別殺人鬼が何故だかローとタヌキを足止めしてくる
その口からは将軍・オロチの名が出た
まさか殺人鬼がオロチの手下だったとはなんとも面倒だ
都は小紫の葬儀で民衆が集まっている
この男を都に連れて行くわけにはいかない
鎌ぞうは早速刀を抜いて襲ってくる
『【三尾 太刀】』
“ガギンッ”
素早くタヌキが刀を受け止める
『ロー、ここは私が!』
「あぁ!頼んだ!!」
ローは迷いなく、そしてスピードを止めることなく捕まったベポたちのいる都へ向かった
「ファッファファファ!
見捨てられたな、無惨な女」
『見捨てられた?
信用されたの』
人斬り鎌ぞうの体はなぜだか知らないが刀傷があり、ボロボロだった
私の前に誰かと一戦交えたか…
そんな傷だらけの身体で勝てるほど私は甘くないぞ
怪我人だからと容赦はしない
「ファッファファファ!!
“やはり”強いな、お前は」
『貴方の“声”…何処かで聞いたことある』
思い出そうにも鎌ぞうの怒涛の攻撃で余裕もない
時間もかけられない、すぐにローに追いつかなければ
『【二尾 鉄ッ!?
なっ人っ!?』
都から沢山の民衆がこちらへ向かってくる
なんと都でも戦いが始まって、民が逃げ惑ってこちらに向かってくる
人だかりでは流石に戦えない
なんとかして場所を変えなければ
「なんだ…?」
『っ!!』
尻尾で思いっきり砂埃をあげ、鎌ぞうの目を潰す
このまま一気に覇気を纏った尻尾で吹き飛ばす
よしっ、このまま都から遠ざけて
「クッファファファファ!
こんな小技効かッ」
「キラー!!!
てめぇ!キラーに何してんだッ」
『わっ!?』
急な第三者の介入でタヌキの身体は吹き飛んだ
「いきなり誰?
キャプテン・キッド??」
そこには腕に錠をはめられ、人斬り鎌ぞうをキラーと呼ぶキャプテン・キッドがいた
殺戮武人のキラーなら聞き覚えのある声も納得だ
キッドは我を忘れタヌキのことを認識もしていない
「おい!キラー!!
返事をしろ!」
「ファッファファファ!!!」
「いたぞ!
キャプテン・キッドと人斬り鎌ぞうだ!!」
「ひっ捕らえろ!!」
なにがどうなってるんだ…?
キャプテン・キッドと人斬り鎌ぞうは、カイドウの部下たちによって囲まれ連行されていった
吹き飛ばされたタヌキには運良く気づいていないようだった
人斬り鎌ぞうがキラーで、卯丼の檻にいるはずのキッドが脱獄してて…?
じゃあ、同じ檻にいるルフィはどうしてるの?
「タヌキ〜!!!」
砂埃をはらうと、都の方からベポたちが走ってくるのがみえた
『ベポ!ペンギン!シャチ!
よかった、無事だったんだ!』
存外元気そうな姿にグッと肩の力が抜け、また涙が出そうだった
ベポの体に埋もれ無事を確認する
「大変なんだ!キャプテンがッ、キャプテンが捕まちゃったんだ!」
『ローが…?』
まだまだ予断を許さない事態のようだ