羽衣さん、わの国戦記【はなの都の御祭騒ぎ】
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なんだ」
「イチ大事よ!!!!
“判じ絵”も“月の印”もバレたの!」
しのぶの後ろからナミとロビンもやってきて、状況を伝える
暗号にまでして慎重に配っていたはずの錦えもんの作戦がバレた
「それがバレて…アンタんとこのクルーが百獣海賊団に捕まったの!!」
ベポ、ペンギン、シャチたちが都の牢に閉じ込められた
しのぶはフルフルと震えローの首元をまた強く掴んだ
「それで…?なぜ俺の胸ぐらを掴む?」
「やっぱり!怪しいと思ってたのよ!
あのクマ公たちが作戦を喋ったに決まってるじゃない!」
仲間が捕まった上に、その仲間が疑われローは胸ぐらを掴んでいたしのぶの手を力いっぱい握り返した
「い゛っ!!??」
「ベポたちは喋るくらいなら死ぬ!
みくびるな!!!」
「やめろ!2人とも言い争っても何も解決しねぇ!」
「助けて話を聞きゃわかる!」
当たり前だ
あいつらを誰だと思ってる
俺のクルーだ
ローの顔があからさまに怒りを帯びていく
「捕まったやつは消しなさいよ!
口封じよ!!」
「………何だと?」
「遊んでんじゃないのよ!私たちは!!
20年もこの時を待ってたんだ!
失敗したらもう二度とチャンスはないのよ!?」
流石に言い過ぎだとナミとウソップがしのぶを落ち着かせようとするが、しのぶの息は荒い
「とら男も落ち着けよッ!!」
「………ッ」
じゃあテメエらだけでカイドウをどうにかできるのか
頭を下げてきたのは侍たちだ
証拠もなく疑うなど何のための同盟か
ローはくるりと背を向けると小屋から出た
「俺の仲間を疑った事、忘れるなよ
信頼し合えねぇ者同士が死線で背中を預けられるとは思わねぇ」
どんなことをされようと、今後この信頼が回復することはない
それほどローの大事なハートを傷つけた行為だ
外に出ると小屋が離れたところにタヌキが座っていた
「戻ってたのか」
『…私がもたついたからベポたちが』
オロチ城から帰って見れば、大切な仲間が牢に入れられている
ぎゅっと唇を噛み締めた唇からは今にも血が流れそうだ
ローはやめろとタヌキの唇を優しくなぞる
仲間が捕らえられたというのに、疑われ消せと言われて平気でいられるほど出来ていない
『ベポたちは絶対口を割らない』
「当たり前だ」
『ベポたち…生きてるよね』
「ああ」
生きててほしい
この世界に来て共に旅した仲間だ
ドフラミンゴと対峙した時でさえ流さなかった涙を仲間のために流したタヌキをローはただ抱きしめた
「行くぞ」
本当に信頼できる仲間を救い出さなければ