羽衣さん、わの国戦記【はなの都の御祭騒ぎ】
チェンジ
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「小紫太夫が死んだ〜!!??」
「狂死郎親分が斬り捨てた〜!!??」
「聞いたか!妖怪騒動!!!」
「おらぁ雷の音で飛び起きちまったよ!!」
降って湧いた大ニュースに都は混乱していた
そのおかげでローたちは“飛び六胞”からえびす町まで逃げおおせた
えびす町に辿り着くまでに、サンジは言葉通り正体をバレずに合流することが出来た
「よよ〜ッ!ゾロ十郎の若旦那のお友達!
空き家なんていくらでも使ってくださいよ!
アハハハハ!ホラ!飢えでコロッコロおっ死んじまうから空き家だらけ!」
「おい、ゾロ十郎はいねぇのか?」
「ひと足違いでしたね〜
いやそれが!ゾロ十郎さん“刀が盗まれた”とか言って大騒ぎ!急にあの方ここを飛び出して行っちまって!」
トの康の話を聞いてウソップは頭を抱え、サンジは怒りの炎に燃えだした
トの康や他のえびす町の住人たちは腹を鳴らしながら笑っている
「帰って来れなくなった線が強いな」
タヌキがいればすぐにでも探させるが、タヌキはまだオロチ城から戻って来ない
号外で配られたワノ国の新聞に目を通すが、タヌキのことはどこにも書かれていない
あれほど深追いはするなと念押ししたので、万がイチってこともあるわけがねぇ
だがしかし、自分と麦わら屋の顔はバレている
ホーキンスやドレーク辺りが勘がいいなら気づいてもおかしくない
思案するローの隣では、号外を覗き込んできたサンジが号外を奪い取り雷鳴の如く泣き出した
「こむらさきちゅぁぁあああんんがしんだぁぁあああああああ!!!???」
「…なんて言ったんだよ、今」
さっきまでゾロの迷子に怒りに燃えていなかったか
船長に似て感情の起伏が激しいクルーのようだ
「1度見ただけで何故泣けるんだよ」
「美女の死は世界の損失だ!バカッ!!」
「葬式は明日だそうだ」
「デリカシーはねぇのか!とら男!!」
そんなこと言われても、この小紫などという花魁にローは会ったこともない
会ったこともない相手に湧く情もない
「おロビたちが現場にいた筈だが無事か?」
「心配だな」
「とら男、ルフィの記事はねぇのか
そろそろシビレを切らして暴れるはずだ」
「………ねぇな」
ルフィが閉じ込められてる卯丼の牢屋は百獣海賊団大看板・疫災のクイーンがいるはずだ
流石の麦わら屋も下手なことは出来ねぇだろ
甘く考えたローはまだ麦わらのルフィを完全に理解していなかった
ルフィが牢獄だろうが地獄だろうが大人しくしていられるわけがない
そんな中、ナミたちと共にオロチ城に潜入していたはずのクノイチのしのぶが飛び込んできた
そしてあろうことか、ローの襟につかみかかった
今度はなんだ
ローはギロリとしのぶを睨んだ