羽衣さん、わの国戦記【おろち城の乱痴気騒ぎ】
チェンジ
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タヌキを見送り、ローは町でそば屋をやっているサンジと合流…するはずだった
「“飛び六胞”が来たぞ!
そば屋を殺しに!!」
「ッ!!??」
なんでそば屋をやってて飛び六胞に狙われることがあるッ!
なんとサンジがやっている十八蕎麦がもうすでに飛び六胞に目をつけられていた
タヌキと離れた瞬間にコレだ
タヌキを呼びつけたい気持ちをグッと堪えて、ローは慌ててサンジがいるはずの町へと駆け出す
麦わら屋を檻に閉じ込めて安心していたのに、一味の奴まで事件を起こして何がしたいんだ!
ローは天蓋笠の中で苦虫を噛み潰したような顔をした
「飛び六胞の“ドレーク”と“ページワン”!?」
「2人も来たぞ!!」
「みんな離れて!!」
「あのそば屋殺されるぞ!!」
百獣海賊団の真打ちの中でも最強とされる飛び六胞が2人も来たと知れば、民衆たちはたちまち蜘蛛の子を散らすようにいなくなった
「ドレーク屋だと!?」
ドレーク屋がいるのはマズい!
飛び六胞の中でも同じ最悪の世代であるドレークは自分たちを知っている厄介な人物の1人だ
人の波に逆らってサンジを探すローは自身の刺青を隠すように着物を締め直す
そのまま急いで町のそば屋まで駆けつけると、飛び六胞2人相手に迎え撃つ気満々のサンジがいた
そこにはウソップとフランキーもいて、呑気に蕎麦を啜っている
「おいどこかへ逃げろ!黒足屋!!」
「とら男、何でだ!
仕返しなら返り討ちだ!」
「そうじゃねぇ!
俺たちの顔を知る奴らなんだ!!」
「なに…?」
ローの台詞にサンジは振り向いた
振り向いた先にいたのは人獣型をした恐竜が2匹
もはや誰かもわからないが、どちらかがローの言う自分たちの顔を知る奴だということは理解できた
「なぜ…お前までいる、ホーキンス」
「!?」
その視線の先にはバジル・ホーキンス
あぁ畜生、もっと最悪だ
幸いにも敵はまだこちらに気づいていない
ローは全力で逃げるように指示をだす
「おい、さっさと逃げるぞ!
鼻屋にロボ屋!お前たちもだ!
もたもたするな!!」
「なんで俺たちまで逃げなきゃならねぇんだ!
追われてんのは“そば屋”だぞ!」
ウソップとフランキーは慌てて残りの蕎麦を飲み込み、とりあえずローの言う通り全力で逃げだした
「きっかけは何にせよお前らが見つかることで一味の大捜索がはじまる」
それが意味する答えはひとつ
作戦どころか、全員の命が危うい
「それはマズいッ!ナミさんとロビンちゃんとマリア様があぶねえ!
ウソップにフランキー!死ぬ気で走れ!!!」
「もうやってるよ!!!」
あの女傑たちが簡単にやられるわけないだろ!!
ウソップは心で叫びながら全力で町を駆け逃げる
「捕まっても侍たちやミンク族のことを吐くなよ
何も言わずに殺されろ」
「こわっ!?
ルフィはそんなこと言わねえぞ!」
「とら男!それもふ子にも同じこと言えんだろうな!」
タヌキは言わなくてもそうする
させるかさせないかは俺が決める
ローがそう答えようとした時、大きな音を立てて目の前の建物が崩れ落ち瓦が降ってきた