羽衣さん、再会する
チェンジ
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人間とは違う妖怪の輪廻にローは驚くしかなかった
だが、同時に納得した
タヌキが自分の質問に誤魔化すことも全て納得がいった
あれは誤魔化してなんかいない
質問の意図がわかってなかったのだと
ザッとタヌキが前に出た
その身体はもうぼろぼろだというのに凛とした佇まい
『それから何度か生まれ変わっても私が彼を産むことはなかった
そしてついにぬらりひょんに切られ…その輪廻ももう終わったはずなんだ』
「ならなぜあいつは俺たちの目の前にいる」
『…わからない…私も見くびっていた彼の力を』
やはり素晴らしいと鵺がはく
『なぜこんなことを?貴方との縁は切れたはず
こんなことをしても貴方の望みが叶うことなんてもうないわ』
「だからだ…母上
私の望みには貴女が必要なのです
“こんなところ”にいては流石に私の力も届かない…戻ってきて欲しいのです、元の世界に、私の元へ」
“こんなところ”と言い放ちローを冷たい冷たい虫ケラでも見るような目で見下す
「どけ、タヌキ
こいつは俺がやる」
『ロッ、ロー!?』
「おい、マザコン屋!!」
「なに?」
「さっきから聞いてれば…ぐだくだぐだくだタヌキはもう俺のもんだ!てめえが入る隙なんてねぇ!」
『ちょっ、ちょっとロー!!』
タヌキと鵺の昔話や関係なんか知ったことかとローが叫んだ
「だいだらぼっちすら切れぬお前が私を切れるわけないだろう」
「うるせぇ!俺、命令するな!!」
息も絶え絶えで立ち上がったローの覇気が一段と大きく重くなった
どこから湧いてくるのかその力
鵺も息を漏らしたじろいだ
その時タヌキは思った
今の彼なら出来るかもしれない
鬼纏(まとい)が