羽衣さん、わの国戦記【おろち城の乱痴気騒ぎ】
チェンジ
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ルフィを卯丼の檻の中に閉じめておくというのは正解だったかもしれない
雷ぞうが言うに檻の中でも元気そうだし、なによりあれから特に大きな事件が起こることもなく上手く情報も手に入れられている
だいぶ順調だ
風も気持ちいい
「…彼女はいったい何をしてるの?」
「あー、“情報収集”?だってよ」
えびす町の丘の上から目を瞑っているだけに見えるタヌキにクノイチのしのぶは不審な目をやめられない
自分たちは都で必死に潜入活動していると言うのに、目の前の少女はここ何日もぼーっとしているだけ
更にこれから自分たちは命懸けでオロチ城へ侵入するというのに、だ
「町の奴らに話を聞くより早い
人の口に鍵はかけれねぇからな」
「だからって」
「苛立つなら能力のない自分に苛立つんだな」
逆立った神経をさらに逆立てるローの台詞に、しのぶの口元がプルプル震え眉に何本も皺が寄る
まあまあとたしなめるナミとウソップがいなければ、今にも飛びかかってしまいそうだ
「情報の交換は済んだ
タヌキ、行くぞ」
ローが呼びかけるとタヌキはゆっくりとローの横についた
お腹へったなんて言いながら、呑気にふぁあとあくびをするタヌキにやはり不信感は募るのだった