羽衣さん、わの国戦記【くりの空騒ぎ】
チェンジ
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『ふぅ』
なんとか全員無事に凌ぐことが出来た
都の方を見るとカイドウの姿はなくなっていた
「ルフィたちは無事かしら…」
「よかった!!皆、無事だったか!!」
そこにドロンと現れたのはローと共にルフィ後を追ったはずの雷ぞう
「雷ぞう!?なんでここに!
ルフィたちはどうした!?」
「ルフィ殿がカイドウに捕まってしまった!」
一応生きてはいるらしいが、捕まったと聞いて“麦わらの一味”は悲鳴をあげた
「ルルルフィは大丈夫なのか!?」
しかし、雷ぞうから殺されるわけではなく、ルフィが連れ去られた兔丼の牢屋は心を折られるまで労働を強制される場所だと聞いて麦わらの一味は安心した
回復力とテコでも折れない心の信頼感は厚い
タヌキ、ペンギンとシャチとベポのハートの海賊団はそれどころではなかった
『ローが都にいない…』
「お、おい!タヌキ!
キャプテン!キャプテンは大丈夫なのか!?」
「静かにしろッ」
珍しく汗をかきながら耳を澄ましているタヌキをシャチが急かした
ペンギンがなんとか止めるがその表情に余裕はない
『見つけた!!』
「ほんと!?」
『一応都のはずれの方からローの“声”がする
けど…小さい…相当のダメージを負ってるか海楼石を嵌められてるかも…』
「えっ!?キャプテン大丈夫か!」
もう一度、目を閉じて音に集中する
うまく森の方に逃げている
いつもなら小電伝虫で一報が届いてもいい頃だが、わの国では電伝虫が使えない
『【八尾 式鬼神・鬼灯】』
「ぉお!!」
タヌキの尻尾からピョコリと出たのは人形の紙
ローに能力の使用は控えるように言われているが、緊急事態なので仕方ない
オカシナナランドで見たことのある姿にペンギンは歓喜の声をあげる
『鬼灯くん、久しぶりだね
お願いしたいことが…』
“プイッ”
「?、なんか怒ってないか?」
“プイップイッ”
『だって鬼灯くん、それはしょうがないじゃない』
“ペシッペシッ”
タヌキの手をペシペシと叩き何かを訴えている
タヌキはしょうがないと言っているが、シャチにはわからない
「なんて言ってるんだ?」
『なんでドフラミンゴを倒す時に自分を呼ばなかったのかって
でも鬼灯くんは戦闘向きじゃないから危ないでしょ』
“シャッシャッ”
『無敵の体が欲しいって言われても困るよ』
「紙切れだもんな」
貴方のためを思って呼ばなかったのよ
タヌキに優しくそう言われて、シクシクと泣く仕草を見せた
ドフラミンゴの時、力になれなかったのは同じだから気持ちはわかるが…
「なんだ…随分女々しい性格してるんだな」
「で、それでどうすんだ?」
『ローに伝言を飛ばす
ローもこっちが無事と言うことを伝えなきゃ』
“プイッ”
『鬼灯くん、頼りにしてるから今回は呼んだの
緊急なの
ローのところまで伝言行ってくれるよね』
シブシブという効果音が聞こえてきそうなほど、何度もタヌキの方を振り返り鬼灯くんは去っていった
「鬼神ってあんな感じなのな」
でも、キャプテンが無事ってわかってよかった
キャプテンもタヌキもいるって
「頼もしーー!」
「心強ぇーー!」
『ペンギーン!シャチー!
おいてくよー』
麦わらの一味に別れを告げ、自分たちの船長の元へと急いだ