羽衣さん、わの国戦記【くりの空騒ぎ】
チェンジ
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『酔ってるね、カイドウ』
酔って暴れてる
タヌキの言葉に全員が目を丸くした
目の前に広がる惨劇は、酔っ払ってなどで片付くソレではない
一つの町が跡形もなく消えようとしている
狙いはルフィとローの首ではないのか?
タヌキも不思議に思いながら聞こえた情報を伝えていく
が、タヌキが急に顔を青くして叫んだ
『やばい!
ここにいることがバレた!!』
「なにっ!!??」
やはりバジル・ホーキンスにバレた事は致命的だった
ホーキンスがカイドウについた“嘘”が、偶然にもタヌキたちがいるおでん城へと標的となった
明らかにカイドウは見聞色の覇気でこちらに何者かがいることに気づいている
どうしようと一同が慌てふためいているうちに、町の上空にいた龍が凄まじいスピードでこちらに向かってくる
「あの距離でなんで気づかれたんだ!?」
「来るぞ、逃げッ」
“熱息(ボロブレス)”
説明する暇もなくカイドウから放たれた炎の塊が、タヌキたちのいるおでん城跡地に向かって飛んでくる
流石にあの規模の攻撃を祓う術はタヌキもない
「どどどどうしよう!?」
ベポが堪らずタヌキにしがみついてくる
「わたすに任せて!」
錦えもんの仲間だというクノイチのしのぶが現れて、その言葉と共にタヌキたちのいる地面がぼこりと沈んだ
「「「「『!!!???』」」」」
タヌキたちが元いたところは、カイドウの攻撃によって丘ごと削り取られた
「わぁあああああ落ちちゃう!!!」
沈んだ地面はそこが見えず、このままでは海まで落ちていきそうだ
9本の尻尾を全員の身体にまわして、ふわりと浮き上がる
『大丈夫?』
今のは流石のタヌキも肝が冷えた
「タヌキーーー!!!」
「…た、助かったわ、タヌキ」
「マ、マリア様に俺はいいっ今!包まれている…ッ!!」
「なんと!?
これはなんと珍妙な!」
「モノノ怪は存在したのか」
失敬な言葉もこの状態なので聞かなかったことにする