羽衣さん、わの国戦記【くりの空騒ぎ】
チェンジ
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この距離にいても圧倒される存在感
悪魔の実とわかっていても、やはり龍という存在が信じられない
「なぜ急にカイドウが九里に…」
ローとタヌキが予想した“最悪のこと”がおこぼれ町で起きている
「すまん、錦えもん
実は俺と麦わら屋とゾロ屋の正体がバレた」
「何やってんだ!テメェ!!」
ありのままを伝えたローだが責められるのは我慢ならない
ローはちゃんと咎めた
言うことを聞かなかったのはルフィの方だ
「お前ら“麦わらの一味”にッ!!
責められる筋合いはないッ!!」
ローのその一言で麦わらの一味は全てを察した
「あっ…きっとルフィのせいだ…」
「とりあえずごめんなさい」
『私に謝られても』
覆水盆に返らず
カイドウはもう町を襲っている
もうローが怒ってもナミが謝ってもどうしようもできない
だが…逆に言えばそれ以外はまだバレていない
「見つかったのは俺たちだけだ
侍の作戦は無事だ」
「では、おぬしらはどうす…ルフィ殿!?」
「あの辺…おこぼれ町だ!!!」
「ルフィ!どこへっ!?」
まだ話の途中だと言うのにルフィは猪のように走って行ってしまった
先ほど錦えもんが“作戦”の話を、カイドウの恐ろしさを話をしたばかりではないか
「ルフィーー!!!」
「追うな、俺が行く!!
俺がなんとかしてくるからお前らは絶対に顔を出すな!」
麦わら屋が暴れれば作戦はパァだ
そんなことされては“同盟”も意味をなさない
パッとローも能力を使い消えた
「キャプテン!!」
「なっなぁ!タヌキ!おれたちも追った方がいいんじゃにゃいきゃッ!?」
『チョッパーも落ち着いて』
チョッパーのほっぺたをむにっと引っ張りタヌキが止めた
『ローが言ったとおり、これ以上誰かの顔がバレれば“麦わらの一味”と“ハートのクルー”、全員の滞在が確定する…そんなことになったら大捜索されて作戦前に皆殺し
そんなの嫌でしょ?』
タヌキの言葉にチョッパーはヒッと息を呑んだ
『ローがなんとかしてくるって言ってるから大人しくするのが最善だよ
自分たちの船長、信じて待つしかない』
「あぁ、クソッ!
逸れた数時間で何やってんだ!ルフィ!!」
それはタヌキも同意である