羽衣さん、再会する
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
むかしむかしあるところに
なんの力も持たないか弱い妖怪の女がおりました
ただひとつだけ他の妖怪とは違うことがありました
女は人間だったときの記憶を思っていたのです
女は戸惑いましたがあるとき人間の男と恋に落ち1人の男の子を産みました
名を晴明と名付け、女は幸せでいっぱいでした
しかし、その幸せも長くは続きませんでした
あるとき、心無い人間討たれ息子の腕の中で息絶えてしまったのです
息子は野心に燃えていました
それは母の仇を討つことではなく、永遠を手に入れるためでした
永遠の命を手に入れ、世界を我がものにしようとしたのです
人間の身体では限界がある
そして、彼が考え出したのは母の体内から再び生まれることで転生する、“反魂の術”を完璧なものにすることでした
そうして、母の死した体に呪いがかけられました
女は人間の身体を宿城にすることで転生の力を手に入れ、息子を生み続けることとなったのです
しかし息子にはひとつ計算外のことがありました
女は人間だったときの記憶から自分がこれからどうなるのかを知っていたのです
彼の欲望が叶ってはいけないことを知っていたのです
永い永い女の戦いが始まりました