羽衣さん、わの国戦記【えびす町の馬鹿騒ぎ】
チェンジ
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『えっ!ゾロがいなくなった!?』
「おう!どっか行っちまった!
犬に乗っててよく迷子になれるよな!」
いやいやいや、そんなにこやかに笑われても…
ゾロの信じられないほどの方向音痴に、タヌキは目を大きく開けた
わざとにしても意味がわからない…
じゃなきゃもはや何かに呪われている
自分で追っ手がどうとか言ってたのに
珍しく動揺でタヌキの尻尾が揺れた
「ついたぞ、麦わら屋
あれがおでん城跡地だ」
ローはもう諦めたようにもう狛ちよから降りて先へと進んでいく
もうその判断が正しいのかもしれない
「おでん城って…城がねぇじゃねぇか!?
どういうことだよ!とら男!」
「跡地と言ったろ
こっちだ」
「…なんだか気味悪ィ場所だな…墓?」
ローはどう見ても廃墟の建物の前へとルフィを案内していく
不審がって歩くルフィの後ろにタヌキがつく
ルフィまでどこかに行ってしまってはたまらないからだ
「…っ!!」
「えっ、おい!菊!?」
そのタヌキの後ろを狛ちよと共についていた菊が急に手で顔を覆い立ち去った
『何?なにかあった?』
「わっかんね
なんだ?あいつ?」
勝手に着いてきて勝手に立ち去ってしまった
原因がわからないまま、ルフィはまっいっかあいつ強ぇしと先に進んだ
連れてきたルフィが言うならとローもタヌキも口を挟まなかった
この先、部外者がいても話しづらいだけだ
「こっちへ来い、麦わら屋!」
「え!?えっ!?ぇぇえええ!!
何じゃコリャ!!??」
ローに案内された先に、ルフィにも見覚えの名前が書いた墓標があった
「雷ぞう!モモ!錦えもん!カン十郎!?」
流石のルフィも目を見開いて驚いた
つい数週間前まで共にした
彼らの頼みで和の国まできた
その同盟仲間の墓標がたっているなんて、誰が予想できただろうか