羽衣さん、わの国戦記【えびす町の馬鹿騒ぎ】
チェンジ
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『ロー』
「あぁタヌキ、助かった」
『私、あいつ嫌い』
どうやらホーキンスの言葉はしっかり本人に聞こえていたようだ
ペット扱いされて大層機嫌が悪い
タヌキは建物の影から五尾の卑弥呼の鏡の炎を使い、ローとホーキンスを引き離した
錦えもんの作戦通り姿をバレないようにするには、あれくらいまでしか出来ない
『ルフィたちはこの通りの先で騒いでる』
「すぐに追いつくぞ!
あいつらには言いたいことが山ほどある!!」
ローとタヌキが追いついた先には、なぜか食料を大量にのせた宝船に乗っているルフィとゾロと見知らぬ娘
「そこのお前ら道を空けろぉおお!!!」
「追え!!食料泥棒だぁああ!!」
ホーテムを殴り飛ばして都で小火騒ぎを起こして、次は食料泥棒
ローはたまらず能力を使い、ルフィの元へと詰め寄った
「麦わら屋!
これはワノ国への反乱だぞ!」
「おう!とら男じゃねーか!」
言いたいこと言って、ルフィたちが反省するならとっくにナミたちがそうしているんじゃないだろうか
ローの文句も何も響いていないルフィを見てタヌキは改めて思った
「これは俺に飯をくれたタマへの恩返し!!」
タマって誰だ
猫でも助けたのかとローもタヌキも呆れるが、ルフィの隣にいる少女がどうやらタマらしい
それで作戦がバレてはたまったものではない
タヌキはローが侍やミンク族を気にかけているのを知っている
あんなにルフィが強引に組んだ同盟に、文句も言わないローも強かな腹の内があるのだろうとタヌキは理解していた
「ん?誰だ、お前?」
『ちょっと会わないだけで忘れちゃうなんてひどいよ、ルフィ』
「もふ子か!?
なんだ全然雰囲気違うじゃんよー!!」
イメチェンかー?
見慣れない和服のタヌキにそう感想を述べるルフィは変わらない様子だ
無事サンジを四皇・ビックマムのところから秘密裏に救出出来たようだ
ローとタヌキはホールケーキアイランドでルフィがだいぶ暴れたことまだ知らない
「ゾロ十郎さん!
もう街を出ます!!」
「よし、“おこぼれ町”でブチまけろ!!」
「海賊が“いい事”しやがってヘドがでるぜ」
『………』
“いい事”の代償がすぐ襲ってくる
この国はそういう国だ
ただルフィはまだ来たばかりでわかっていないだけ
無知は罪だ