羽衣さん、わの国戦記【えびす町の馬鹿騒ぎ】
チェンジ
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「無駄だ、笠をとれ!
トラファルガー・ロー!!」
ホーキンスの刀が不自然にしなり、シュルリと伸びてローに襲いかかった
ローは素早く避け、能力で周りを囲む敵をまとめて真っ二つにする
「流石に見極めが早い」
「ただの脅しだがな
俺は殺人は好まない、医者なんでな」
「ようこそ、ワノ国へ
因縁のシャボンディ以来か…あの時連れていた“ペット”はいないのか?」
「………」
誰のことを言っているのか
本人が聞いたら怒りそうだ
「火事が広がってるぞーー!!」
「火消しはどうした!?」
「火…?」
都で起きた火事がローとホーキンスのところまで回ってきた
いつの間にかルフィとゾロが都でボヤを起こしてそこら中パニックになっている
いったいどれだけ暴れれば気が済むんだ
ホーキンスを相手にしている場合じゃない
そう判断したローが少々体力を使うが能力で逃げようとしたその時、ローとホーキンスの間にも火の手が周り2人を引き離した
「「!!??」」
目の前に火が燃え広がり人々がパニックになり行き迷う
これではホーキンスは馬でトラファルガーを追うことが出来ない
ローはこれ幸いとホーキンスの目の前から姿を消した
…無駄な体力を使わずに済んだ
一方、ローを逃してしまったホーキンスは不審に思っていた
「この火の燃え移り方…少し妙だな」
【虎の威を借るゥ狐なんてありゃ嘘だ
虎の横にいるゥ狐には気をつけろ
狐は時に虎の陰になり、時に日向になり
お前を襲ってくるゥぞ】
桜が名所の春島で出会った鯛焼きを売る喋るセイウチがそう言っていたのをホーキンスはフッと思い出した
「ホーキンスさん!どうします!?」
引っかかるホーキンスだが、トラファルガーの仲間に火を操る者は居なかったはずだ
…あるとすればトラファルガーのところの“ペット”だが
周りを見渡すもそれらしき姿は見られなかった
逃げ惑う人の中にこれ以上捜索しても無駄か
ホーキンスは諦めて、上への報告内容を考えた
麦わらたちも取り逃してしまった
まんまとトラファルガーの策にハマってしまった訳だ
ホーキンスの頭の中はカイドウへの言い訳でいっぱいになった