羽衣さん、わの国戦記【えびす町の馬鹿騒ぎ】
チェンジ
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『ロー!ルフィたちが…』
「事件しか起きねぇじゃねぇか!!」
『あっ』
「そう言うことです」
遅かった
タヌキがローの元に辿り着く頃には、ルフィはもうすでに事件を起こしていた
…私が急いだ意味、ない
タヌキはがっくりと肩を落とし息を吐いた
『ロー、ナミたちも九里ヶ浜に漂着してる』
息を整え、ローに報告する
ルフィたちは着々と暴れ回ってる
1秒でも早く止め行かないと次の事件が起きてしまう
「ペンギン、シャチ、ベポ
お前らはナミ屋たちをおでん城まで連れて来い」
「「アイアイ!」」
「タヌキ」
『うん』
ローは鬼哭を手に持ちタヌキと共に都へと繰り出す
「うぅ…」
…はずだった
『!?、べッ、ベポ!』
腹を抑え急にベポが倒れ、タヌキが慌ててかけより心配そうに覗き込む
しかし、タヌキの隣にいた主治医のローにはその原因がすぐわかった
「ベポ…お前…」
「ヒィ…ッ!?」
「“room”…」
ローの額にピキリと青筋が浮かぶ
「“scan”」
そして、思った通りの診察結果にローはため息をついた
「だから川の魚を食うなと言ったんだッ!」
「ごめんッ!キャプテンッ!!」
和の国の水は汚染されてもはや毒だ
そう何度もローから言われていたのに、ペポは我慢できずに川の魚に手を出した
「お…おれ…死ぬのかな…」
「死ぬか!せいぜい下痢だ!!」
こんな時に…!!
診断は、食あたり
ペンギンとシャチなんか、またかよと駆け寄ることもしない
駆け寄るのはベポに甘いタヌキだけだ
ベポはつぶらな瞳をいつもの3倍キュルンとさせ、ローに助けを求める
「きゃぷてん、みすてないで…!!!」
「可愛い子ぶるな!」
『ロー、治してあげないの?』
「ッ!!」
タヌキからも見上げられ、ローは鬼哭を置き膝をついた
「頼むから大人しくしとけよ!」
ベポのお腹に手を当て治療を始めるロー
ローの願いは都で暴れるルフィたちには届かなかった