羽衣さん、わの国戦記【おでん城の大騒ぎ】
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「本当にこれを登るのか!?」
話で聞くよりずっと激しく巨大な滝に囲まれたワノ国にウソップは青ざめた
ワノ国特有の特殊な水流は渦を巻き近づけば船が大破してしまいそうだ
荒波は激流、逆流する滝…航海士のベポは頭を抱えた
「あわわ!!
どどどうしよう!?」
「ベポ殿、前を見よ!
鯉を捕まえねば!」
錦えもんの言葉に呼応するかのように、波の中から巨大な鯉の魚群が顔を出す
そして鯉は勢いよく目の前の滝を登っていく
「魚が滝を登ったッ!?」
「帆を終え!風が強すぎる!!」
「おい錦えもん!
鯉を捕まえればいいんだな!」
「さよう!
カイドウたちの手によって正規の入国は出来ぬ
ゆえ、“鯉のぼり”で入国いたす!」
鯉で滝を登るとは…
信じられない話だが信じるしかないようだ
そんな話、偉大なる航海に入ってから慣れっこだとすぐにフランキーとロビンが手を貸した
「ストロング〜〜〜ライトッ!!」
「千紫万紅(ミル・フルール)!!」
巨大な手と数多の手に鯉はあっという間に捕まり、船と共に滝を登っていく
「よ〜〜〜〜しッ!!
俺の指示どぉぉぉおおり!!!!」
海を登るなんてリヴァースマウンテンの時以来だ
タヌキはローの隣で少し笑った
あぁ…あの時とは水流は逆か
懐かしい記憶だか、未だに鮮明に思い出す
「タヌキ、いくぞ」
『うん!』
あっという間に頂上で鯉が跳ね上がり、瞬間船は空へ打ち上げられる
「滝を抜ける!
いざワノ国!!」
いざ敵陣
ポーラータング号は無事ワノ国へとたどり着いた
「ここがワノ国…?」
「まだ出ないでね
キャプテンの指示ですぐ潜水するからさ」
滝を登ったポーラータング号はすぐに潜水をし、停泊する沖を探り一旦崖のくぼみに碇を降ろした
人影はないが、四皇のお膝元だ
いつどこから襲われるかわからない
「で、どうする気だ?
沖からじゃ情報収集と仲間集めの効率が悪すぎる」
バレれば即、国中大騒ぎ
作戦どころか命も危うい
「それなら九里に拙者たちの本拠地がある!」
「“くり”?」
「“ほんきょち”?」
『…きゃわわ』
「もふ子…お前ちゃんと聞いてるか?」
チョッパーとベポばかり見ているタヌキに不安そうにウソップが声をかける
その質問は聞くだけで無駄とペンギンが肩をたたいた
「拙者たちが案内を致す…とその前に」
錦えもんはじろりとタヌキとロビンとイッカクを視線で舐めた
「なんだ」
不機嫌をあらわにしたローが錦えもんにこれでもかとグッと近寄って睨んだ
「いっ衣服をきっ着物に着替えねば…ッ!」
錦えもんの言葉はもっともだが、下心が丸見えの姿にその場にいた全員が引いた目で見た
ここには味方してくれるブルックもサンジもいない