羽衣さん、ぽぉらぁたんぐに帰船
チェンジ
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完全に日が上り、ポーラータングも潜水をやめて浮上していた
天気は晴れ、波風ともに穏やかな海を進んでいた
薬品やカルテのチェックしているロー以外は、甲板に出て思い思いの時間を過ごしていた
「ウォーターセブンの出なのか!
通りで腕がいいはずだ!」
「俺もまさかこんなところで、メカトピアの人間に会えると思わなかったぜ!
この潜水艦の鉄の絶妙な薄さ、感動するぜ!」
「そうなんだよ!
俺の力作さ!こっちも見てくれよ!!」
「フランキー殿はずっと楽しそうでごさるな」
「ウチのクマノミとあそこまで話せるやつは初めて見たよ」
「ちょっとタンマッ!今のナシだ!」
「タンマはなしって言ったはずだぜ、ゴット!」
ペンギンにトランプで負けたウソップが頭をかかえた
いつも以上に賑やかな甲板は、同盟とはいえ別の海賊団がのっているとは思えない程だった
『ちょっと!ゾロ!
ベポを取らないでよ!』
ベポの腹で気持ちよさそうに昼寝をするゾロを見たタヌキが声を荒げる
『私のベポ…ん?』
タヌキが船の後方に目を向けた
そんなタヌキを見てハートのクルーはもうかぁと片付けを始める
「なんだなんだ?」
「多分、後方に敵船か悪天候だ」
シャチがマストに登り確認する
「ありゃ、海軍の船だな
まだ気づいてねぇ、潜水だ」
「やらねぇのか?」
「お侍さんのために暴れるわけにはいかねぇからな
おい!機械オタクに出番だと伝えろ!」
「クマノミ!出番だってよ!!クマノミ!」
「はぁい」
「じゃあ、悪いね麦わらの方々
そんなわけで海に潜るから自室に戻ってくれ」
ハクガンが操舵に手をかけ、他のクルーもテキパキと帆をたたみ、ガウンガウンッとエンジン音が聞こえてくる
「俺たちも何か手伝うか?」
「客人が気ぃ使うなって!
そんな大袈裟なことじゃねぇから!」
『ベポ、潜水だって!
起きてー』
中々起きないベポにタヌキが手間取っている
ウニが蹴飛ばして起こしてやれと言うが、タヌキはベポにそんな事をしない
「あー悪ぃがアレどかしてもらってもいいか?」
「任せろ」
あくびをしながらくぁと起きあがったゾロが容赦なくベポを蹴飛ばした
…ベポはまだ起きない
『!!、ちょっとゾロ!
ベポに乱暴しないでよ!』
タヌキの抗議も馬に念仏、犬に論語、海王類に説法、ゾロに文句…聞き入れてはくれなかった
2、3回蹴飛ばして、ベポは船内へと入れられた
床を転がったことでベポの白い毛が汚れてしまった
『ベポ…こんなボロボロになって…
あとでいっしょにお風呂入ろ』
「なんでちょっと嬉しそうなんだ、お前は」
逆にこれはいいチャンスなのでは…!
ベポとお風呂チャンス!
なぜかご機嫌になったタヌキに、今度はゾロが頭をかしげた