羽衣さん、戦う
チェンジ
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目の前のだいだらぼっちの左の足がどろどろに溶けていく
『四肢の封印が!』
どうやら自分のクルーたちはうまくやっているらしい
…どこだ、どこがあいつの“首”だ
痛みに暴れまわるドロドロに溶け骨しか残っていないだいだらぼっちの左足がローの背中を捉える
タヌキも予想外の攻撃と思案中だったローの反応が遅れた
『ロー!!!』
その時、タヌキの身体がローとだいだらぼっちの左手の間に入りこむ
「タヌキッッ!!」
『ぐぅッ…!!』
ローを庇いもろに受けたタヌキの胸にだいだらぼっちの腕が突き刺さる
その風圧でローの身体が吹き飛んだ
タヌキはそのままだいだらぼっちの体に飲み込まれてしまう
半透明のゼリー状のようなだいだらぼっち身体にタヌキが透けて見える
数メートル飛ばされた先で体制を立て直したロー
「くそっ…そいつは俺のだ!返してもらうぞ!!
普通に攻撃しても当たらねぇなら、その首を引き出すまでだ…てめぇの首はいただく」
ローにはもうだいだらぼっちの“首”がどこにあるかほぼわかっていた
あとは隙が欲しい…だいだらぼっちの意識を離す隙が
するとその時…左手、右足、右手と次々にどろどろに溶けていく
全くタイミングいいクルーだ
「room…scan」
ローはすぐまた大きく飛んだ
「もう同じ攻撃は喰らわねぇよ」
shambles
だいだらぼっちの攻撃をかわしながら体内からタヌキと首を取り出した
タヌキの抱えながら、ローの手にある“首”…人間の肝臓のような形をしたそれはゴボッと不気味な音を立てていた
「タヌキ、大丈夫か!」
『ローありがとう…助かった』
タヌキはぐったりとしていたが、意識ははっきりとしていた
「終わりだ…」
ローがだいだらぼっちの攻撃を受け思うように動かない左手で抜き取った心臓を持ちながら狗神から渡された封札を“首”に貼り付けようとする
しかし、その首を何者かが一矢報いた
「!!」
“っっっっっ!!!!!”
声にならない雄叫びをあげて、だいだらぼっちは溶けていった
どうなってやがる…!
喜びに浸る暇もなく、ローは矢の飛んできた方を見た
「…誰だ」