羽衣さん、くじらの森の夢の国
チェンジ
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「タヌキ!?
あんた、毛だらけじゃない!」
ベポに抱きつかれ、今まさにネコマムシの旦那と戯れていたタヌキは髪から足先まで毛まみれだった
ナミが払えば払うほど毛が出てくるが、当の本人はほくほくと幸せそうだ
「本人の毛か誰の毛かわからないわね」
「しょうがないわね、お風呂はいるわよ
ネコちゃんのお風呂が大きいから借りましょう」
『…おふろ』
大きい…お風呂
尻尾が無意識にゆらりと揺れる
でも、ハートのみんなのところに戻らないと…
「ほら、行くわよ!!」
タヌキの揺れる天秤をナミが強引に傾けた
「ふふ、私もお邪魔しようかしら」
後ろもロビンに塞がれてタヌキの返事を聞く前にお風呂タイムは強制発生となった
そして、その様子を見ていたハートのクルーはどよめいた
てっきりタヌキと自分たちといっしょにくるかと思っていたのに!
「だっ誰よ、あの女!!」
「しっ知らねえよ!!」
「麦わらの一味だな」
自分たちは船長とタヌキのことを思って断腸の思いで送り出したというのに
いっしょにお風呂なんて!
あの女、慣れ慣れすぎやしないか!
「私も入ったことないのにーー!」
「そりゃイッカク、お前の身体はついこの間戻ったばかりでッ!?おいやめろ!」
「わかった!イッカクの気持ちは十分わかったから!!はっ離しって!!」
「きー!ほんとなんなんだ!あの泥棒猫!!」
今回はクマノミが巻き込まれて、隣にいたシャチが安心したようにホッと胸をなでおろした
確かに彼女は“泥棒猫”だが
イッカクはその意味では使ってないだろう
元の体に戻ったところで、イッカクはお風呂は苦手でシャワー派だ
「全くだ!いっしょにお風呂だなんて羨ましい!!」
「そうだそうだ!」
「おい、お前ら船長に聞かれたらばらばらになるぞ」
「「「気に入らねえ!!」」」
イッカクに賛同するように、ウニとクリオネも声をあげた
自分は船長の言うことに逆らう気は無いが、この3人の気持ちもわからないでも無い
クマノミも理解を示しまあまあと優しく宥めている
結局、みんな船長とタヌキが大好きなのである