羽衣さん、くじらの森の夢の国
チェンジ
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ベポたちはクジラの森のネコマムシの旦那の侠客団の居住区で世話になっていた
ネコマムシの旦那は夜にしか活動をしないというので、日が沈んだが休む暇なくこれから会いに行くことになった
薄暗い森を進みながら、タヌキの尻尾は揺れていた
『ネコマムシの旦那…どんなネコちゃんだろう』
「タヌキ!
ネコマムシの旦那はスゲェ人なんだぞ!」
『わかってるよー』
スゲェネコちゃん…早く会いたい
注意されても尻尾をご機嫌に振るタヌキは絶対わかってない
遠くの方で幾つかの家の様なものが見える
あそこがネコマムシの旦那がいる居住区で間違いないだろう
『ロー、ルフィたちもネコマムシの旦那のところに来てるみたい』
「騒ぎを起こす前に行くぞ」
奥の建物からルフィたちの声がする
タヌキの報告を受け、ローは後ろにいたハートのクルーに顔を向けた
「丁度いい、お前らも紹介する」
「「「「「!!??」」」」」
ローが言った瞬間、ハートのクルーたちに激震が走った
何やら円陣を組んで話し合いはじめた
…なんだ?
仲間に入れてもらえないタヌキはハテナマークを浮かべる
「ネコマムシの旦那が血ぃ吹いたーー!!」
「おい!何やってんだ!バケ猫!!」
「ギャッハッハッハッハ!!!」
『ん?』
一際騒がしい建物の前に着くと、やはりルフィ達が騒いでいた
何やらモフモフしたものの周りで、チョッパーもゾロも騒いでいる
「何の騒ぎだ」
あれだけ騒ぎを起こすなと言ってたのに
何一つ守られてない様子にローは苛立った声を出した
「立てバケ猫!叩っ斬ってやる!!」
「ネッネコマムシの旦那!
大変だ!注射を打つぞ!」
「ちゅ、注射じゃとッ!?」
注射を見て尻尾がブワリと膨らませる大きなネコ
あれがネコマムシの旦那か
注射に怯え、尻尾をこれでもかと膨らませている様子は何処かで見た光景だ
ローがタヌキを見ると目をキラキラさせてネコマムシの旦那を見ている
『大きい…ネコちゃん…』
「おい!そこのゆガラ!!」
『!!、わっ私…?』
急に話を振られ驚くタヌキ
「そこのネコじゃらしをこちらへ」
タヌキは横に落ちていた大きなネコじゃらしを指示通りネコマムシの旦那に垂らす
『!!!』
「わーい!!!
チョッパー、わしが楽しみゆう内にひと思いにやれい!!」
「こら!動くなって言ってるだろ!」
お気に召した様で、タヌキの垂らした猫じゃらしに楽しそうにじゃれている
ネコちゃん、楽しそうッ!
タヌキがネコマムシの旦那に夢中になっていると、ルフィがこちらに気づいて近づいてきた
「とら男〜!もふ子〜!
ん?そいつら仲間か?」
「そうだ、紹介しにきた
タヌキ以外のウチのクルー21名だ」
「「「「「お見知り置きをォ!!!麦わらァ〜!!!」」」」」
ローに指されバシッとポーズをとる
決まった…!!
先ほど円陣を組んでいたのはこの為だったらしい
「おう!よろし…」
「話がある」
「ん?」
紹介は終わったと次の話に進むロー
せっかく同盟仲間とのファーストインプレッションなのに、自己紹介すらさせてくれない
これから一人一人の自己PRタイムなのに
「終わりッ!?
ぞんざい!俺らぞんざーい!キャプテーーン!!」
今に始まった事ではないが、抗議の声は鳴り止まない
「おい!タヌキ!
お前からも何か言ってくれ!」
『こっこう!?』
「わーい!
ゆガラやるぜよ!」
『ねこちゃん…かわいい』
「タヌキ…お前もか…」
ネコマムシの旦那に夢中のタヌキも見向きもしてくれない
せっかく気合の入れた円陣を、船長もタヌキも見てくれなかった