羽衣さん、ずにぃしゃでの締結
チェンジ
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「なっ、何を言ってんだ!?」
「正気かッ!!これは願ってもねぇ話なんだぞ!
ちょっと待ってくれ、錦えもん!
今のナシだ!シメるから!!」
ウソップが慌ててルフィを抑えつける
当たり前だ
断る理由なんてない
ウソップに抑えつけられながら、ルフィは暴れモモの助を見る
「お前は飾りかよ!モモ!」
「「「「「!?」」」」」
「お前が言えよ!偉いんだろうが!
こんなにスゲェ奴らの“大将”なんだろ!」
なのに泣いてるだけかよ!!
ぽろぽろと涙を流すモモの助にルフィは強い言葉を浴びせる
「ルフィ!
相手は8歳の子ども!何ムキになってんのよ!」
「そうですよ、ルフィさん
跡取りというのは、成人するまではそれ程しっかりする必要はないんです!」
「………」
子ども相手にそれはないとナミやブルックが止めに入る
『でもカイドウは子どもだからって手加減してはくれないよ?』
「ッ!!ちょっとタヌキ!
あんたはどっちの味方なのよ!!」
「おい、ナミ屋
タヌキに当たるな」
船長として数々の決断をしてきた
その重みをローも分かっているから、口をはさまない
仲間の命や船の行先をてめぇで守れねぇやつは頭を張る資格はねぇ
四皇に挑むんなら例外なく死ぬほどの決意が必要だ
確かにこれは麦わら屋の行動が正しい
「ルフィ…」
いつも甘えるナミを通り過ぎて、モモの助が小さくルフィを呼んだ
「聞こえねぇぞ!」
「カイドウを倒したい!!
カイドウは親の仇でござる!
母上も殺されもうした!
せっしゃだって早く大人になって!
父上と母上の仇を討ちたい!
家臣も守ってやりたい!」
「モモの助様ッ」
「そのお気持ちだけで充分じゃき」
その言葉に任侠のネコマムシの旦那が涙を流して俯いた
イヌアラシ公爵が歳だなと揶揄したが、自らも流れた涙を拭わなかった
「けれど、体も小さいゆえむりでごさる!
だから、いっしょに戦ってほしいでござる!
ルフィ!!」
このとおりだと膝と手をつき頭を下げようとするのを、ルフィが顔をペシッと叩いてやめさせた
「手ェ組もう!
同盟だ!!」
スッとモモの助に手を出すルフィ
「カイドウの首は俺がもらうぞ!!」
モモの助は嬉しそうに涙や鼻水を出しながら、その手にすがった
「かたじけのうござる…かたじけのうござる…!!」
「違うよ!
ガシッてやるやつだよ!ガシッて!」
8歳のモモの助にここまで向き合うのは、モモの助を一人前の男と見ているからか
「確かにこれが筋だな」
イヌアラシ公爵の言葉に全員が納得した
いつでも誰に対しても態度が変わらないルフィに、麦わらの一味も納得の同盟のようだ
「麦わら屋、俺への筋はどうした」
「ん?いいだろ?」
「いいけどだッ!」
麦わらの一味ばかりいい顔されているのが気に食わないが、ローも概ね同じ意志だ
「もふ子もいいよな!」
『いいよ』
ローが反対しないなら特に言うこともない
むしろ、ベポやネコちゃんたちをぼこぼこにしたカイドウの海賊団にはタヌキも一泡ふかしてやりたい
「なら!決定だ!
俺たちは“四皇”カイドウをぶっ倒す為の忍者海賊ミンク侍同盟だ!!」
ルフィとロー、モモの助とイヌアラシ公爵が拳を合わせた
同盟、成立だ
「お前らもう2度と頭を下げるな!
同盟っていうのは“友達”のことだ!」
「違う!!」
これではローがこの先のワノ国で振り回されるのは目に見えているようだった