羽衣さん、ずにぃしゃでの締結
チェンジ
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「「「雷ぞうーー!!!!」」」
錦えもんたちが駆け寄って喜んで繋がれた鎖を解いた
正真正銘、忍者・雷ぞうらしい
雷ゾウが縛られていたのは文字の書かれている大きな石版
その後ろの壁に刻まれたのは鶴の形をかたどった紋様だった
どこかの家紋だろうか
「あれは“光月家”の家紋…!!」
「光月家?」
『モモの助のお家なんだって
和の国の大大名らしいよ』
雷ぞうの名と共に聞いていた情報をローに話す
錦えもんやカン十郎、イヌアラシ公爵にネコマムシの旦那が首を垂れる
和の国で相当有力な家柄だと推測される
「家紋は何百年も前からあるものだ」
「それにあの石…見たこともない色…真っ赤な」
「ああ、ポーネグリフじゃ!」
ロビンの疑問にイヌアラシ公爵が1つ1つ答えていく
『ポーネグリフ…?
初めて見た』
「俺たちの航路にはなかったな」
世界に30個ほどしかないポーネグリフ
その名前だけは聞いたことはあったもののローとタヌキは初めて実物をみた
3メートルはあろうかという赤い色をした巨大な石に、見たこともない文字が刻まれている
「ゆガラのことは知っている、ニコ・ロビン
“オハラ”はあの文字を解読したと聞く」
「なぜ赤い色をしているの?」
「用途が違うのだ…アレが読めるのか?」
「えぇ…読んでもいい?」
珍しく興奮を抑えられない様子でロビンはポーネグリフに触れた
真剣にポーネグリフを読むロビンの後ろでルフィたちは忍者に騒いでいた
「ホントに忍者かッ!?」
「何だお主ら、さっきから人をまじまじと見て!失敬だな!」
初対面のルフィたちに迫られて不審な顔をする雷ぞうに、カン十郎が笑って紹介した
「麦わらの一味!
海賊団でござる!!」
「海賊ッ!?
海賊共がなぜそんなッ」
「海賊だからじゃねぇよ!
男はみんな忍者が好きなんだよ!!」
そんなこと聞いてないと思うが、ルフィたちは雷ぞうにこれでもかと近寄る
「手裏剣投げてくれよ!」
「滝に打たれてくれ!」
「分身の術を見せてみろ」
「巻物咥えてニンニン言ってくれ!」
ルフィたちに紛れてローもちゃっかりリクエストしている
本当はずっと気になっていたのか
タヌキは驚いてローを見ようとしたが、ローの大きな手で目を隠されてしまった
尻尾で退けたときにはいつものローに戻っていた
「えーい黙れ!
理想を押し付けるな!
忍者はニンニンなどとは言わん!」
「「「なにーーーっ!?」」」」
「いいか!
忍びとは如何に静かなで強靭な“心”に極まれり!
陰に生きるものが人に忍法を見せるなど…忍術は芸術では…」
「「「………」」」
ガッカリ
雷ぞうの話も聞かず、見るからに肩を落としガッカリという顔をする
ローの顔も険しい
「……」
「………ッ」
我慢比べに負けたのは雷ぞうの方だった
「忍法!煙道の術!!」
言葉と共にドロンと雷ぞうが目の前から消える
「「「き、き、消えたァア!!」」」
ルフィとウソップとチョッパーが再び目を飛び出して驚き興奮している
「消えてはおらぬぞ!」
そしてまたドロンと別の場所に現れた雷ぞうが巧みに投げた手裏剣が壁に刺さり“忍”の文字を型取った
「モテ期はないが!無敵の忍者!
霧の雷ぞう…!!只今…ぁあ参・上ォ!!!」
「「「雷ぞぅううう!!」」」
「忍!忍!」
…忍者と言うより、エンターテイナーだな
ここに何しに来たんだっけ?