羽衣さん、もこもこうこくの再会
チェンジ
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「イッカク」
「!!」
奥でジャンバールの後ろに隠れていたイッカクをローが呼ぶ
恥ずかしそうに顔を出したイッカクの姿はもう“オモチャ”なんかじゃなかった
ローもタヌキも笑みが溢れ出た
ニヤついたウニたちに背中を押されて前へと押し出された
らしくなくモジモジとひと言も喋らないイッカクにタヌキが優しく話しかけた
『ただいま、イッカク』
「ッ!、おかえりなさい…!!」
イッカクは涙を浮かべながら、ベポに負けないくらい勢いよくローとタヌキに飛びついた
「おかえりっ!キャプテン!タヌキ!」
『フフ…思った通り、イッカクは温かいね』
「ッキャプテン!タヌキ!
あの時私をこの船に乗せてくれてありがとう!!」
イッカクは半ば無理やりこの船に乗った時の事を思い出した
寒い寒い冬島の中で、いつ解けるか分からない呪いをずっと耐えてきた
そんな時急に現れて、自分を外の世界へと連れ出してくれた
「キャプテンはちゃんと約束を守ってくれた」
「……いつかお前の体、俺が取り戻してやる」
「ッ、本当!?」
「だから…お前はいつでもこの船の為に死ね」
「!!!」
「あんなこと言ってたのに…本当ずっと私を守ってくれてた…」
そして、ついに身体まで取り戻してくれた
「タヌキもいつも優しくて強くて私の憧れだった…2人だからドフラミンゴのことも任せられたの
…他のみんなは相変わらず馬鹿だけど」
「「「「「おい!!」」」」」
「だからいっつも楽しかった!みんなで馬鹿やって私幸せだった!」
心の底からそう思うとイッカクは言う
「船長…」
「なんだ」
「身体、戻ったけど…まだハートの海賊団でいていいですか…?」
その質問の答えをタヌキは知っている
「いつでもこの船の為に死ねるのなら好きにしろ」
ハートの海賊団の船に乗ったときと同じ事をローはイッカクに言った
やっぱりそう言うと思った
もうその答えはハートの海賊団になった時に決まっているイッカクは満面の笑みを浮かべた
「よろしくお願いします!!!!!」
そう言ってローに頭を下げるイッカクを見たのは、冬島以来2回目だった
オモチャだろうと人間の身体だろうと、彼女は変わらなかった
流石ハートのクルーだとみんなに揉みくちゃにされるイッカクはやめてと言いながら嬉しそうだ
「相変わらず我が儘なやつだ」
『嫌いじゃないでしょ?』
「…さぁな」
ここにいるハートの海賊団のみんな、イッカクがいてくれてよかったと思っている