羽衣さん、もこもこうこくの再会
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「タヌキ、どうだ」
『駄目、色んな音が反響しててわからない』
特殊な象という土地に、独特な進化を遂げた森
先ほどのミンク族がいっていたイサカイがバキバキと大きな音で邪魔をして仲間の声は聞き取れなかった
『もしかしたら、みんな静かに隠れているのかも…』
ローたちはビブルカードの指す方角へと進み、町へと来ていた
しかし、やってきた町も襲撃を受けたのかひとっ子1人いない廃墟同然の町だった
また誰かが生活していた後があり、使われた形跡のある拷問具、町の至る所に大きな動物が引っ掻いたような後がある
「何者かに“襲撃”された後があるな」
「おいおい、こんな大きい都市が滅びるって相当だぜ」
「いいえ、この国はほんの1、2週間前に突如…滅びたんだわ」
「なんだって!?
本当かロビン!!」
ロビンの考察に皆驚きを隠せない
1、2週間ほど前なら、ルフィの仲間であるサンジやナミたちがたどり着いているはずだからだ
『大きな足跡…これがミンク族の国が滅んだ原因かな』
自分の身長の2倍以上の足跡を見ながら、タヌキはローに言う
「爪痕が至る所にある
仲間割れの線もあるな」
早くベボたちと落ち合って話を聞いた方がいいだろう
“ズ…ズズズ…ボォンッ!!”
「なっなんだ!?」
急に大きな音が鳴り響いたと思ったら頭上に大量の水の塊か降ってきた
「どうなってんだ!ここは!」
「洪水になる量よ!高い場所へ!!」
ロビンの言葉と同時に、ローをはじめとするその場にいた者にタヌキの尻尾がまわった
「なっなんだ!?」
「うおっ!」
突如訪れる浮遊感にウソップとフランキーが驚きの声を上げた
タヌキがすぐさま建物の高台へと全員を連れ出し、なんとか洪水は避けられた
「ふぅ!助かったぜ、もふ子!
ありがとな!」
ガシガシとフランキーに頭を撫でられる
洪水に呑まれることは防げたが、降ってくる水でびしょ濡れになった
『結局、濡れちゃった』
タヌキにぶわっと大きな分厚い布が掛けられる
今の今までローが着ていたコートだった
「着とけ」
『う、うん!』
タヌキはローのコートを羽織った
丈が長いので少し浮いて地面につかないようにした
悠然と腕を組んでタヌキを見下ろしているローはその目線は不機嫌だった
「…これ、海水だわ
もしかして、今のは巨大象の水浴びじゃないかしら」
「つまり…これが日常なのか」
『えー、これ毎日あるの?』
ロビンとローの会話を聞いて見るからにテンションが下がるタヌキ
尻尾まで濡れてタヌキの気分は最悪だった
「えぇ、森も町もこの水位に順応してるみたい」
「こんなびっくり豪雨、日常でたまるか!
早くみんなを見つけて退散しようぜ!…ん?」
ウソップが町の奥の方で何かを見つけたようだ
狙撃に使っているゴーグルのピントを合わせる
「!!!、おい!
ルフィだ!ルフィがいるぞ!!」
島へ入るなりいの一番に冒険だといなくなっていたルフィが見つかった
なんとルフィが先ほどゾロを襲ったウサギのミンク族と、イヌのミンク族といっしょにいるらしい
再びゴーグルをのぞいたウソップが今度は悲鳴をあげた
「ひぃぎぁあああ!!!」
「おい!今度は何が見えたんだ!?」
「ルフィが少し喰われた!!」
「喰われたッ!?」