羽衣さん、もこもこうこくの再会
チェンジ
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こんなに敵意を向けられたら可愛いなんて言ってられないな
でもなんとかして、耳だけでも触らせてくれないかな
こんな時すらタヌキは呑気なことを考えていた
「クジラの森に侵入者!?」
どうやらこちらの相手どころの騒ぎではない事件が起こっているらしい
ゾロを攻撃したキャロットと呼ばれたうさぎのミンク族は、大きく垂直に飛んだ
「なっ、何てジャンプ力だ!」
『すごい…これがミンク族の身体能力…』
百聞は一見にしかず
間近で見るその凄まじさに目を見張る
「どうだ!見えるかキャロット」
「…見えたッ!ちょっと手遅れかも!!」
「やはりか!急ごう!!」
キャロットの目に見えたイサカイが、大きな音としてタヌキにも聞こえてきた
けたたましく去っていくミンク族に、事態は1つも予断を許さないらしい
「ゆティラ達を連行している暇はない!
指示に従え!」
「指示?」
「ここより右手、右尻の森を進み闇深き沼を左折、右腹へ行け!」
「…どこだそこは」
さっきまで殺されそうだったのに急な話だ
「仲間の死体がそこにある!」
「しっ死体〜!!!」
ウソップが聞き直す前に、2匹はいなくなってしまった
「どういうことだ!?
あいつら殺されたのかッ!?」
フランキーに泣きじゃくって縋り付くウソップ
「落ち着けよ」
「あいつらが簡単に死ぬタマか
俺たちを動揺させ誘導するワナだ」
「えぇ、全く信じ難いわ」
本気でそう思っているゾロやフランキー、ロビンは呆れながらため息を吐いている
「とら男くん、タヌキ
あなたたちの仲間がここにいるんでしょ
連絡手段は?」
「ない」
『ドフラミンゴとの戦いで全滅しちゃった』
ローの持っていた電伝虫はパンクハザードでドフラミンゴを誘き出す作戦に使ってしまったし、タヌキの小電伝虫もドレスローザの激闘でいつの間にかいなくなってしまった
いや…実は気づかぬ内にトンタッタの手によって野に放たれていたが、タヌキは知る由もない
「…いや待て、ビブルカードがある」
そう言ってローが取り出したのはベボのビブルカードだった
『そっか!ベポのビブルカードなら居場所がわかる!』
「そう言えば、喋るシロクマがいたな
あれもミンク族か?」
『うん、ベポっていうの』
「ここはあいつの故郷だ」
ベボのビブルカードは真っ直ぐ方角を指す
「10年来の俺の仲間だ、信頼は出来る
正確な情報を得たければ真っ直ぐだ」
「そこへ行こう
見知らぬ動物に従うよりはいい」
タヌキも大きく頷き、一行はミンク族の指示ではなく真っ直ぐと町の方へと歩き出した