羽衣さん、ごぉいんぐるふぃせんぱい号に乗船
チェンジ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ローとタヌキが遅れてバルトロメオたちが用意してくれた船へとつくと、もう出航だというのに何やら賑わっていた
あれだけ海軍に追われていたのにこんなにモタついてていいのだろうか
『宴?』
「うふふ…ルフィと盃を交わしたいみたいなの」
「…何やってんだ、あいつら」
こんな時にと思うが
ルフィが2日も寝てたのだからこんな時しかないのだろう
船はもう次の島へと向かわなければならない
「親子の盃を交わしてけろー!!」
「親子〜?」
さっさと交わせばいいものをルフィが渋って、なんだか大ごとになっている
五千六百名が子分に下りたいと食い下がっている
が、ルフィは目の前に出された酒から目を逸らした
「これ俺は飲まねぇ!」
「えっ!?」
「あんま酒好きじゃねぇし」
「味とかの問題じゃねぐで!」
こうなってしまえばテコでもルフィは盃を交わさないだろう
タヌキの予想が当たりだと言わんばかりに、ゾロが笑いながら諦めろとバルトロメオたちに言う
「わりといい酒だ
おいこの酒ジョッキにつぎ直せ
俺が飲む」
「だから!味を楽しんじゃねぐてですねッ!!」
「スターのこの僕が!傘下に入ってやると言っているんだぞ!!」
「…シメ上げて飲ませよう」
「何が不服だ!麦わら!!」
納得できないとコロシアムの“大物”たちが物騒な言葉で文句を言う
一同、ルフィが否定をする意味がわからない
「俺は海賊王になるんだよ!
偉くなりてぇわけじゃねぇ!!」
「「「「「「????」」」」」」
『……???』
「俺に聞くな」
ルフィの言葉にタヌキを首を傾げ、ローを見るが答えてはくれなかった
ルフィの言動を理解できるなら、ドフラミンゴの時ももっと上手くやった
麦わら屋を理解する未来はきっと来ない
「もし俺たちが危ねぇっと思ったら、その時は大声でお前たちを呼ぶからそうしたら助けてくれよ!!」
「…ルフィ先輩ッ!」
「親分や大海賊じゃなくてもいいだろ
お前らが困ったらすぐ俺たちを呼べ!
必ず助けに行くから!!」
一緒にミンゴを戦ったことは忘れねぇよ!
シシッと笑ったルフィに、バルトロメオたちはなるほどな喜んでいる
「確かに、そうだな」
「互いに勝手に気ままならいい」
「お前の自由は誰にも止められねぇハズやい!」
「バルトロメオ!口上を言え!
こいつが“親”の盃を飲まなくてもいい!」
「!!??」
なんと“親”であるルフィを無視して盃を交わしてしまった
あんなに否定していたのに、結局大頭なんて呼ばれはじめている
「理解しようとするだけ無駄だ、諦めろ」
ローに言われなくてもそうするつもりだ
極めて異例な子分盃を交わすと、すぐさま宴、宴と盛り上がっている
切り替えが余りにも早いなと思いながら、ふと空を見上げた
『ガレキが』
船を避けて降ってくる
後を追ってくる海軍の攻撃も瓦礫のせいで当たらないようだ
「…藤とらだな」
全く色んな奴を味方につけるもんだ
もう一度ルフィを振り返ると、もういっしょに宴だと騒いでいる
海軍に追われながら宴をやるなんてはじめてた
ローとタヌキもジョッキを受けるが、ローの手によってタヌキの分はジュースになった
「野郎どもォ!」
ジョッキを持ち乾杯の音頭をとるルフィ
「ミンゴファミリーとの戦いはぁああああ!!
俺たちの勝利だぁーーー!!!」
ルフィの雄叫びと共に宴が始まり、ドレスローザに別れを告げた