羽衣さん、ろしなんてさんの昔話を拝聴
チェンジ
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「やはりか…
ロシナンテが半年間任務を離れたのはお前の為か?」
「あぁ…病院を連れまわされた」
「それでオペオペの実に手を伸ばし、お前を生かすためにロシナンテは死んだんだな」
「……」
コラさんの死のことになると言葉に詰まる
センゴクは急かすことなく穏やかに話しかける
「あいつの死因を知りたいだけだ」
「本当は2人で逃げるはずだった!!」
ひと言喋り出せば、堰を切ったように止まらなかった
「俺はあの人から“命”も“心”も貰った!大恩人だ!
だから、彼に代わってドフラミンゴを討つ為だけに生きてきた!」
その為に海賊になり、偉大なる航海に入り、名を上げ、新世界に乗り込み、ドレスローザにやってきた
そしてやっとドフラミンゴを討った
13年かかった
自分はあの時のコラさんと同じ歳になった
一生懸命やってきたが、未だに心は悩んでいる
「だが…これがコラさんが望む“D”の生き方なのかわからねぇ…」
「“D”!?」
「麦わらと同じ様に俺にも隠し名がある
あんたは何か知ってんじゃねぇか?」
センゴクは驚いたが、ローの問いには答えなかった
「…さぁな…だが少なくともロシナンテは何も知らない筈だ」
“D”は世界を揺るがす
しかし、ロシナンテはそんなことで命をかけて動く男じゃない
「つまり、その為にお前を助けたわけじゃない」
「……」
「受けた愛に理由などつけるな!!」
「!!」
「ロシナンテからたくさんの愛があったから、お前はたくさんのものを手に入れたんだ」
違うかとセンゴクはタヌキを見た
その視線につられて、ローはタヌキを見る
ローは何も言わずにタヌキを抱きしめた
抱きめずにはいられなかった
「私がまだ現役ならお前を檻にぶち込んでゆっくり話をしたが…ロシナンテの思い出を共有できる唯一の男が“海賊”のお前とはな…」
ガープに孫がどうとか言いづらくなってしまう
現役じゃなくて本当に良かった
「どうしても奴のために何かしたいのなら…互いにあいつを忘れずにいよう」
…それでいい
「お前は自由に生きればいい
あいつならきっとそう言うだろう」
あの時…
ボタンをひとつ掛け違えていなければ
ロシナンテはここにいて
彼の成長に喜び
彼の隣に立つこの少女を満面の笑みで抱きしめていただろう
…あいつならきっと
彼の全てを愛してくれるから