羽衣さん、どれすろぉざに挑む【SMILE工場の抗争】
チェンジ
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『ハァ…ハァ…』
無理矢理身体を動かしたせいで、息が上がる
でも、もう終わる
地にむせたトレーボルを冷たく見下ろす
『…終わり
【三尾の太刀】…』
トドメの一撃を刺そうとした時、タヌキに鉛玉が3発命中し、持っていた太刀が力なく落ちる
『!?』
「なに遊んでんだ?トレーボル」
「ディ、ディアマンテ!
ゼェ…お前こそッ…ゼェ…なんでここに?
コロシアムはッどうした!」
「ちょっと邪魔が入った…オモチャが元にもどっちまってそれどころじゃない」
街は案の定大混乱らしい
ぼろぼろのタヌキには外の声を聞く力は残ってない
…最高幹部2人はちょっとキツイかも
でも…もう少し時間稼ぎくらいは出来るかな
「で…このザマはなんだ、トレーボル」
「お前だって、コロシアムなんてめちゃくちゃになってるじゃねぇか!天井抜け落ちてきてんだぞ!」
コロシアムでも、ルフィの兄と名乗る革命軍のNo.2がいて大暴れをしていた
コロシアムの床が崩れ落ち、工場の天井と繋がっている
こんなに自国を荒らされ、最高幹部の名が泣く
「若から1つ命令が届いてる」
「なに?」
「猫が一匹入ってきたら手厚く保護しろと
歯向かって爪を立てるようなら容赦はいらねぇそうだ」
ディアマンテから受けた鉛玉で、タヌキの右腕はぶらんと肩からぶら下がって動きそうにない
だがタヌキは、冷たく見下すディアマンテに冷たく睨み返した
…私は猫なんて可愛いものじゃないぞ
『【五尾 卑弥呼鏡(ひみこのかがみ)】』
「なっなんだ!?」
『このベトベトは可燃性と言っていたな…』
ちゃんとお前の言葉聞いていたぞ
自ら種明かしするのはやってくださいと言ってるようなものだ
卑弥呼の鏡は聖なる炎を司る
いつも使っている燃えない狐火とはちがう
「なっなに〜!?
くそくそ、俺のベトベトが!」
燃え盛る炎がタヌキとトレーボル、ディアマンテ…そしてSMILE工場を包み込む
「往生際が悪い奴だ」
『褒め言葉として受け取っておく…』
タヌキの火は確実に工場の導火線に火をつけた
私はまだ…戦える!
落ちた太刀を拾いもう一度構えようとした時、大きく地面が揺れた
地震かと思ったらどうやらそれは違うようだった
工場の一帯が上へと競り上がっていく
もう1人の最高幹部、ピーカの能力だった
『っ!?』
大きな揺れに体制を崩したタヌキに、2人が襲いかかった
…タヌキの意識はそこで途絶えた