羽衣さん、どれすろぉざに挑む【SMILE工場の抗争】
チェンジ
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「おのれ麦わらの一味!!トンタッタ!!九尾!!
ここからはださねぇぞ!」
喜びも束の間
戦いはまだ終わっていない
『ロビン、ウソップをお願い』
「タヌキ無事だったのね!!」
『ロビンもね』
タタババスコの実を食べダメージを負ってしまったウソップを担いだトンタッタのみんなを追いかけるようにロビンは走った
「モフランド!
わたしたちも工場に!仲間を助けるれす!!」
『わかった!いっしょにいこう!』
ピンクビー部隊がタヌキの後を追ってくる
工場へ向かうタヌキたちの前に、トレーボルがベタンッと上から降ってきた
「お前らの狙いは“SMILE工場”!そうだよんねぇ九尾!!」
『そうだけど…だったらなに?』
「行かせるわけないだろぉ!ベタベタチェ〜〜〜ンッ!!」
『【七尾 金剛子念珠(こんごうしねんじゅ)】!!』
トレーボルに念珠が巻きつく
トレーボルは私が足止めしよう
気づかれないように、上空を飛ぶピンクビーたちとアイコンタクトを取る
彼女たちはわかってくれたようで、うまく工場の内部へ侵入した
くそくそと念珠を解こうとするトレーボル
『グッ…』
傷ついた身体での力勝負では勝ち目がなく、念珠は弾け飛んだ
トレーボルはそれを見てニタニタと笑う
この傷ついた身体では勝てない
タヌキはふっと身体の力を抜くと、九本目の尻尾で左目をえぐった
『【九尾 神眼(しんがん)】…』
これは世界の渡り方を教えてくれた人物がくれた力だ
“おっと…見送る前にひとつ忘れておった…”
“なにこれ?”
“これから行く世界は危険が多い世界もあるだろう
その保険…使わない越したことはないけれどあるに越したこともないから
きっと貴女の力になる”
姿も曖昧な…でも何処かで聞き覚えのあるような暖かな声だったことを思い出す
左目は紅く染まりリミッターが解除され、どんどん妖力が解放される
“力は無限に沸くわけじゃない
未来の分を前借りしているの…使いすぎると命が縮むんでしまうのよ…それじゃあ今度こそ気をつけていってらっしゃい”
ポンと背中を押され、目が覚めるとこの世界にいた
どうしてこんな力までくれるのかいまだに分からない
けれど貴女からもらった力使わせてもらうね
忠告も聞かなかったことにして、タヌキはだせる限りの力をだした
火傷を負った身体が軋むのを、妖力を引き出し無理やり二本の足でたちあがる
お願い、頼むからもう少しだけ耐えて
「ベッッべべ!?九尾ッどこからそんな力が!」
『金剛子念珠・“爆”!』
弾け飛んだはずの念珠一つ一つが鉄砲玉のようにトレーボルを襲う
瞬く間に次の…そしてまた次の攻撃がトレーボルを襲い続けた
タヌキの圧倒的な力に、トレーボルはついに倒れ込んだ