羽衣さん、どれすろぉざに挑む【SMILE工場の抗争】
チェンジ
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ついに…ウソップもトレーボルのベトベトに捕まってしまった
泣きながら応援するトンタッタも力がない
攻撃に巻き込まれ、タヌキの手はベトベトに捕まり助けに行くことも動くことも出来ない
“ロー…”
タヌキの声も想いも、もう誰にも届かない
これ以上はもう無理なのだろうか…
もう、ローと一緒に…ハートのみんなと一緒に旅することは出来ないのか
初めて出会ったマッシュルーム王国も
初めて鬼纏った黄泉の国も
みんなで決意を持って登ったレッドラインも
イッカクが仲間になった冬島も
ベポがお嫁にいきそうになった秋島も
セイウチ親分と暴れた春島も
クマノミとポーラータング号と仲間になった夏島も
全部
全部…
みんな、私のことを忘れて行っちゃうの…?
「この毒入りグレープも返すね」
タヌキも気づかなかったが、シュガーがひとつ勘違いしていることがあった
レオたちが用意したグレープは毒入りではなく激辛成分の塊だということだ
「あんたが食べて死になさい」
そして、それを食べたらどうなるかシュガーが知らずにウソップの口へと放り込んだ
「…がッ…がががッ」
タタババスコの実をウソップが食べた
「がらぁあああああいいいい!!!」
「!!!???」
うわぁ…
タタババスコの実を食べたウソップの顔は、その…なんとも字にも書けない表情であった
タヌキもこんなに言葉に出来ないことも珍しい
ただ一つタヌキが言えることは
シュガーの位置が自分じゃなくてよかったということだった
「「「「「!!!???」」」」」
「シュッ!!!シュガーが気絶したぁああああ!!!」
…こんなこと現実で起こっていいのだろうか
「わーー!!!ウソランドーーー!!!」
トンタッタの声が地下に響く
ウソップ、ナイス!
経緯はどうあれ、ウソップの世にも恐ろしい変顔によってシュガーは気絶した
瞬く間に、辺りにいるオモチャが元の人間へと戻っていく
ウソップの1番近くにいた巨人族の男がウソップを持ち上げ讃える
「よく見ろ戦士達よ!
この男こそ!俺たちの呪いを解いてくれた英雄!」
「その名も
キャプテン・ウソップだぁ!!!」
まさかこんな漫画のような展開で倒すだなんて夢にも思わなかった
タタババスコのクレープを食べさせられたウソップの顔を見てシュガーが気絶するなんて
これが一味全員懸賞金をかけられた海賊団の実力…!
目の前で起きた現実に、タヌキは少し感動すらした
“ポン”
そして、タヌキの身体も元に戻った
『!!、元にもどっ…ウグッ…マタムネのリバウンド…火傷もしちゃった』
案の定、妖刀マタムネはタヌキの妖気を思う存分使ったみたいだった
それに、思ったよりも深い火傷によろめきながらも立ち上がった
感動に沸く中、タヌキも静かに喜んだ
『…よかった
まだ、ローと…みんなといっしょに…いれ…る』
それがたまらなく嬉しい