羽衣さん、どれすろぉざに挑む【グリ-ンビット暴動】
チェンジ
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タヌキが工場破壊の作戦の続行と決めたちょうどその時、タヌキの小電伝虫が鳴った
相手はサンジからだった
『サンジ?どうしたの?』
「んほぉおお!相変わらず素敵なお声だ!マリアよ!!」
『………』
話にならないないようだ
フランキーに代わってもらう
「で、お前は何処で油売ってんだ、サンジ」
「俺は恋をしていた」
『………』
おいおい、寝言は寝てから言ってくれ
船長のルフィをはじめ、麦わらの一味は自由すぎやしないか
「それより時間がねぇんだ!ドフラミンゴが!」
「あぁ…それはもふ子から聞いたよ…号外の新聞もみた
まんまとやられた感じだな…これでシーザーを取られたらウチの作戦は全部水の泡だ
工場をぶっ壊して鼻を明かしてやろう!!」
そういうとフランキーはタヌキに親指を立てた
タヌキは大きく頷き、頭からオモチャの兵隊が落ちそうになった
『こっちは問題ない
作戦も順調に進んでるよ』
「………」
『ん?どうしたのサンジ?』
急に黙ってしまった電伝虫
声をかけても返事がない
切れてしまったのだろうか
「麗しのマリア!…ついでにフランキー
驚くなよ、ルフィが!!」
『ルフィなら今コロシアムの大会に出場してるけど?』
街の至る所にある映像電伝虫にはコロシアムの映像が映し出され、今ちょうど“ルーシー”のアップ映像とともに盛り上がりを見せていた
「何やらせてんだフランキー!
しっかり見張っておけ!!」
『…人のこと言えないじゃない』
1番初めに目を離したのはそっちだ
自分のことを棚に上げて文句を言うとは何様だ
しかも自分は恋をしていたというのだから、尻尾で2、3発叩いてもタヌキの気はおさまらない
「そういやナミさんに連絡がつかねぇんだ
ナミさん大丈夫かな」
「!!!、サニー号か…」
『探そうか?』
何処にいるかは分からない為時間がかかるが、声だけなら拾えるだろう
目を閉じて島の外側へ意識を広げる
『!!!』
「サンジ、あいつをか弱い思ってんのか?
ブルックもモンスターチョッパーも一緒だッ!?」
タヌキはフランキーが持っていた受話器を奪い取った
『サンジ!今すぐ船に向かって!
船はグリーンビットに向かってる!!』
「じょっ嬢ちゃん、いきなりどうしたんだ!?」
「任されましたぁ!!」
がちゃりと電伝虫を切られた
『…このままだと船がドフラミンゴに狙われちゃう』
「なんだと!?」
タヌキが聞こえたのはちょうどローとチョッパーとの電伝虫の会話だった
ドフラミンゴの部下に襲われているようで助けを求めるチョッパーに、ローは有無を言わさずシーザーを船に渡すといった
シーザーを船に乗せてこの島から離れされると
聞いただけでは判断も難しい
シーザーの受け渡しがうまくいけばいいが…もしもの時を考えてサンジに向かってもらった
自分が行けない歯痒さに拳を強く握りしめた
タヌキは自分の杞憂であることを願った