羽衣さん、どれすろぉざに挑む【ドレスローザ闘争】
チェンジ
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ローの声にすぐさま反応したのはタヌキだった
大きな爆発にドフラミンゴとルフィを戦いの手を止まる
タヌキはローとルフィを尻尾で捕まえると、王宮から飛び出した
「ありがとう!もふ子!!」
しかし男2人掴んで飛んでいる力が出ず、タヌキは緩やかに降下していく
トレーボルが言った、ドフラミンゴの覇気を防ぐのに回復した力を使い切ったというのは本当だった
「ルフィ!」
「ロビンだ!!
もふ子、ロビンのところに行けるか」
「ハァ…ハァ…それくらい、なら」
4段目にいたロビンが気付き、お花畑にいるロビンたちの元に降下した
「とら男くんとタヌキはこちらで見るわ!」
「ロビン、助かる!
とら男ともふ子を頼む!!」
「2人ともひどい怪我」
「ニコ・ロビン…余計なマネをするな!そいつらはまだ息がある
“弾糸(たまいと)”!!」
「鷹鞭(ホークウィップ)!!」
ルフィの攻撃がドフラミンゴの糸を切る
ルフィはまたドフラミンゴの元へ飛び出した
「ロビン!頼んだぞ」
「ええ!!」
『レオ…これ、千切れたローの腕なんだけどなんとかできそう?』
尻尾から取り出したのは千切れ落ちていたローの右腕
あの爆破の中、タヌキはなんとか拾い出した
「ヒドイれす…切り口もぐちゃぐちゃれす…うまく縫い合わせられれば」
「そうすれば、私のジョーロで“チユ”できるのれすけど」
レオの隣には囚われていたというトンタッタの姫・マンシュリー姫が大きな瞳をウルウルさせながら立っていた
「ともかくここから逃げましょう!下へ!!
「待て…」
『ロー』
「俺たちを置いていけ
あいつが勝つなら…ここで見届けたい
もし負けたなら…俺たちもここで共に殺されるべきだ」
「同盟の船長の立場は対等のはずよ!
ルフィの意思でここいる!意思のない喧嘩はしない人よ!」
『ロビン、お願い
ローも自分の意思でここにいる…うちの船長は言ったら聞かないから』
貴女のところもそうでしょ?
タヌキの言葉に反論出来ないが、ロビンもこんなボロボロの2人を置いてはいけない
「自殺願望はきけない!
僕も残る!キミが死ぬとしたらぼくの次だ!」
キラッと白い歯をこちらに向けてくるキャベンディッシュだが、ローもタヌキは見向きもしなかった
『ロビンは他のみんなをお願い』
「…わかったわ
あまり無理はしないで」
『ロビンも』
ロビンの背中の傷をタヌキは気づいているみたいだった
自分の方がひどい傷なのに
そんなタヌキに言われてはロビンも下がるしかなかった
「モフランド!ローランドの腕、出来たれす!!」
『ありがとう、レオ』
「便利な能力だな」
ヌイヌイの実能力で、血管や神経まで繋いでくれた
あとは血が巡るのを待つだけらしい
その辺はローの方が詳しいだろう
ロビンやレオたちを見送ると、ローを尻尾で支えてルフィが戦っている様子を見えるようにする
尻尾9本も使って、最新の注意を払う
ローにしてみれば、牛や馬の背中より何倍も居心地がいい
ふわりと尻尾に体が沈んだ
「何で変わりようだ!
見たか!?あれが麦わらか?スゴイ強さだ!!」
“ギア4”となり街中で暴れるルフィに、思わず舌を巻くキャベンディッシュ
「…まだ奥の手があったのか」
ローとタヌキの鬼纏のようにルフィも今まで奥の手を使っていなかったようだ
ゴムボールみたいに大きく丸くなったルフィは凄まじい力でドフラミンゴを弾き飛ばした
『…けど、覇気を使い過ぎてる
あれじゃあ、あと何秒持つかわからない』
タヌキの予想通り、ドフラミンゴを吹き飛ばしたというのに空を見上げても鳥カゴは消えない
それを見てローは決心する
「タヌキ…いけるか?」
『ローが?』
「馬鹿言え」
憎まれ口を叩く元気は戻ったらしい
ふわり
ローはタヌキを鬼纏った
どくんどくんと互いの鼓動が聞こえる
「すまねぇな、多少命を削る…」
“お互い様でしょ?”
もう纏う体力もない2人には、こうするしかこの場から動けなかった
“ローが命を削れば私も削る
ローが年をとれば私も年をとる
それでいいの、私”
…それがいいの
不老不死なんていらないの
タヌキの言葉にローはフッと笑った
「俺もだ」
麦わらのルフィを助けるべく、ローとタヌキは音もなく消えた
任せっぱなしは性に合わない
「なあ…トラファルガー、ぼくは…ッていない!?えっ?どこへ?ぼくが残った意味は!!」
ただ1人丘に残されたキャベンディッシュの叫び声が響いた