羽衣さん、どれすろぉざに挑む【ドレスローザ闘争】
チェンジ
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それは数分くらいだった気もするし何日も経過したようにも感じた
『…………ろぉ…?』
タヌキがローの名前を呼んだ
「しゃべるな、出血がひどい」
『死んで…ない…?』
「死んだ
勝手に死んだから黄泉の国から攫ってきた」
『そっか…』
ローの治療でなんとか出血は止まったものの息が苦しい
瞬きすらつらく
ローの表情も読み取れない
まだドフラミンゴを倒してないというのに
タヌキはローの頬に血まみれになった手を当てた
「…タヌキッなにを!?」
タヌキは妖術を使い、力をローに注ぎ込み傷口を塞いだ
右腕から流れる血が止まった
『あとは…任せ…たよ、ロー
ぜっ…たい…か、たき…とっ…て』
「医者は俺だぞ!
お前が治してどうすんだ!!!」
『へへ…確かに』
こんな時に笑うな
コラさんとの最後を思い出し、身体が心臓が震えだす
頬にあったタヌキの手から力が抜けていくのを感じ必死に縋った
「タヌキ!」
『ロー…愛してる』
タヌキの手から完全に力が抜け、瞼が落ちた
「俺が死ぬまで絶対に死ぬな!
生きて…生きて俺のそばにいろ!」
言い逃げなんて許さねぇ!!
タヌキの振り絞った力が足りなかったのだろう、傷は癒えてきっていない
それだけは救いだと思った
これ以上力を使えばタヌキは…
トクリ、トクリとなる心音がタヌキが生きていることを伝える
落ちていた帽子をタヌキに被せる
ローは意識のないタヌキに触れるだけの口づけをおとした
俺はもうあの頃の大切な人を守れなかった俺じゃねぇ
「ドフラミンゴ!!俺はここだ!」
ぎゅっと鬼哭を握りしめ、もう一度ドフラミンゴの目の前に立つ
俺はもう逃げねぇ!!
これはタヌキの願い
コラさんの本懐
そして、俺の我儘