羽衣さん、どれすろぉざに挑む【王宮の乱】
チェンジ
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雄叫びをあげドフラミンゴに一直線に向かっていく
「フッフフフフフフッ!!!」
ドフラミンゴの笑い声が響く
その瞬間、ドフラミンゴの糸がローの背後から襲いかかって来た
糸人形だった
「前ばかり向く奴は嫌だねぇ…大切なものが何も見えちゃいない」
「っ…タヌキ!!」
タヌキの羽衣が動かない
タヌキの声が聞こえない
そう気づいた時には糸が目の前に迫っていた
貫かれる!
直撃を覚悟したとき、鬼纏いがとれた
いや、タヌキが解いた
羽衣も動かせなくなったタヌキの最後の力だった
“私とローの間に、貴方に心配されるようなことなんてないんだから”
そうでしょ、ロー
解かれると同時に背中を押され、代わりにローの背中から姿を現したタヌキがその攻撃を受け胸を突かれた
ローが何かに縛られているのは知ってる
全てを言わなくてもいい
ローを愛し抜くって決めたから…命を掛けられるの…
前だけを向いて…そのために背中に私がいる
脳に直接タヌキの声が響いた
次の瞬間ローの目に飛び込んできたのは地に伏せるタヌキだった
「タヌキ!!」
「いい駒をもったなぁロー
だが、安心しろ…お前も時期に一緒のところへ送ってやるよ」
「タヌキは駒なんかじゃねぇ!!
お前の部下と一緒にするな!!」
shambles!!
更に襲ってくる糸から、ローは能力でタヌキを自身の元へと引き寄せ逃げる
「今度は鬼ごっこか?
逃すか!“糸ノコ”!!」
ドフラミンゴの糸がローの右腕に刺さる
「グッ!?」
そして、ドフラミンゴが思いっきり腕を引くと、ノコギリに切られたようにローの右腕が千切れた
ローは勢いよく瓦礫の山に突っ込んだ
「ぐわぁああッ!!」
「俺はお前を許してやる…俺に歯向かった九尾共々
死を持ってな」
カチャリ
ドフラミンゴが銃を構える
ローは残った左腕でタヌキを抱き込む
その目はまだドフラミンゴを睨み続ける
「処刑は鉛玉にかぎる…」
「JET!!ガトリングゥウウ!!」
「!!??」
ドフラミンゴの持っていた銃が地面に落ち、辺りが土煙で一瞬見えなくなる
何事かと思えば、今まさにローとタヌキの真下でベラミーと戦っていたルフィの攻撃が床を突き破ってきた
「“shambles”!!」
土煙に紛れローはタヌキを連れドフラミンゴから逃げた
見つかるのも時間の問題だがローはそれどころではなかった
ローを襲うこの倦怠感…タヌキも同じように体力をつかったはずだ
「タヌキッ!!」
そして、あの一撃
「ちっ、こんな所で死んでんじゃねぇ!!!」
「フフフフッ、ディアマンテたちに随分手痛くやられてたみたいだな
2人とも万全であればこちらも危うかったぜ」
遠くから聞こえるドフラミンゴの声
ドフラミンゴの攻撃を受けたタヌキの傷口から血が溢れ出る
ローも右腕から血が止まらない
もはや、どちらの血かわからなくなっていく
自分の怪我を気にすることなくローは緊急手術をはじめる
ズタボロのタヌキの服を破り、鳴らなくなった心臓に直接心臓マッサージに入る
止まった息も気道を確保し人工呼吸をおこなう
「お前は俺のもんだ!生きろタヌキ!!
俺の名前を呼べ!!」