羽衣さん、どれすろぉざに挑む【王宮の乱】
チェンジ
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「モンキー・D・ルフィをどう思ってる?」
「…お前には関係ないことだ」
「俺は今日初めて…お前が天竜人だったと知った!
“D”をどう思っている!?」
さらに一段上がったドフラミンゴの覇気がローの攻撃をなかなか通さない
そしてドフラミンゴの攻撃をタヌキの羽衣が守るため、どちらも決定的な攻撃が出来ず戦闘が長引いていく
「…なぜ…そんなことを聞く?」
「俺も“D”だ…!!」
ローの言葉に明らかに動揺したドフラミンゴが、ローの斬撃を受けて吹き飛んだ
「お前が“D”!?隠し名か!!」
壁にめり込んだというのに、ドフラミンゴはそんなことよりローの言葉に驚いている
そして、ドフラミンゴの雰囲気が変わった
「フッフッフッ…そうか“D”か…!
コラソンはお前に何を吹き込んだ?
お前が“D”なら俺を止められるとでも!?
天敵なんざ迷信だ!!」
更にスピードを上げたドフラミンゴが襲ってくる
“グッ…重たい”
9本の羽衣でなんとかローを守る
“ッ!!”
そのひとつひとつが先程の比ではないくらい重たく襲いかかってくる
ドフラミンゴの攻撃を受けるたび、心臓が痺れるような痛みがタヌキを襲う
ローと出逢い鬼纏うまでにタヌキは能力を使いすぎた
そのリバウンドが容赦なくタヌキの体を襲っていた
…だいじょうぶ…だいじょうぶ
まだ、やれる…
「本当に俺を殺したかったら…カイドウと俺をぶつける作戦に終始するべきだった
だが、お前はコラソンへの想いで感情を露にし…愛しい人間すら巻き込んでいる!!」
「ッ!!」
街中から怒声と悲鳴が響き合い、王宮の上にいるローたちにもうるさいほど聞こえてくる
タヌキがいくら否定しようともドフラミンゴの冷たい言葉が、ローの心を掻き乱す
「お前があのコラソンを救おうとした日も!
今日この日も!お前がヘマをしなけりゃこの国に降り注いだ数々の悲劇は起こらなかったかのかもしれねぇ!」
“蜘蛛の巣がき”
ドフラミンゴの糸でバラバラにされた王宮の壁が襲いかかる
「お前がもがけばもがくほど…てめぇの大切な人をてめぇで殺していくのさ!!」
“そんなことない!!”
私は自分の意思でローについてきたんだ!
全ての瓦礫を羽衣が振り払いローの周りにはカケラ一つ落ちなかった
“ハァ…ハァ…”
タヌキにはもう鬼纏を維持するだけで精一杯だった
“ロー…”
ローの名前を呼ぶが、ローはもうドフラミンゴしか見えていなかった
「お前が…そう思うのか?」
その言葉にキリリとローは鬼哭を強く握り、ドフラミンゴを睨んだ
ローの怒りがタヌキにも痛いほど伝わってくる
「フッフッフッ…コラソンが命がけでやったことも、今、お前らや麦わらが命がけでやっていることも結局全部全て無駄だった…」
「それはこれから俺が決めることだ!!
俺が死ぬまでやる事全てがコラさんの残した功績だ!!」
「成程、そりゃ泣ける話だ」
顔を手で覆いまた大きく笑い出した
「takut!!」
粉々になった瓦礫がローの一声で、ドフラミンゴに向かって勢いよく集まっていく
「俺は!
優しいコラさんがあの日引けなかった引き金を代わりに引きに来ただけだ!!」