羽衣さん、どれすろぉざに挑む【グリ-ンビット暴動】
チェンジ
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人気のないコロシアムの路地なんて狭いところに連れてこられ、巨体のフランキーは機嫌が悪い
「こんなところまで連れてきてなんだってんだ」
「すまない…誰かに聞かれては私も君たちの命も危なかったんだ」
「…あ?」
『“SMILE”の工場についてなにか知らない?
私たち、ドフラミンゴの工場を崩壊させにきたの』
「ちょっ直球だな、嬢ちゃん」
「…実は我らも同じ目的なのだ!!」
「なに!?じゃあおめぇも!!!」
「声がデカい!!!!」
『…どっちも大きいよ』
フランキーの間違いなく麦わらの一味だ
タヌキでは手に負えない
…ベポに抱きつきたい
何回目か分からないため息をついたタヌキを労わる者はいない
その間にも2人の口論は大きくなっていく
「場所を教えろ!俺が即!破壊してやる!!」
「ダメだ!我々はその工場で働く者たちを救いたいのだ!
この国の崩壊へとつながる一大事業なのだ!!!」
ベシッベシッ!!
熱くなった2人にタヌキの尻尾がキマった
『2人とも落ち着いて』
「イ゛ッ、イ゛デェェェ!ナミのパンチより効いたぜッ」
「!!、お嬢さん、その尻尾はいったいどこから!?
やや!?もしかして貴女はトンタッタの血縁かッ!」
『違う』
というか、トンタッタって誰?
すぐにシュルシュルと尻尾をしまう
誰かに見られては大変だ
タヌキの一撃で男2人は大人しくなり、やっと本題に入ることが出来た
「君らにドフラミンゴに盾突く度胸と覚悟があるのなら…この国の全てを教えてやる」
『ハートの海賊団に乗った時から、ローが決めた敵ならどんな奴でも一歩も引かないって決めてるの
無駄なことは聞かないで』
「ハハッ!嬢ちゃん…いやもふ子!気に入ったぜ!俺だって、今更そんな事で引く男じゃねーよ!!
なんてたって俺はすぅぅぅッウグッ!?」
『だから声が大きい!
私はやらなくちゃいけないの…全てを教えてほしい、お願いオモチャの兵隊さん』
「…わかった…この悲劇の国【ドレスローザ】の…“全て”を教えてやる!!」
そういうとオモチャの兵隊はタヌキの頭の上に乗った
「『?』」
「とりあえず、島のお花畑に向かってくれ」
『お花畑に…?』
「そこに行けば何かあるのかよ?」
「黙って進め!話はそこでだ!
警官には見つかるなよ!」
オモチャの兵隊の言う通りに“お花畑”を目指すことになった2人
コロシアムではもう戦いは始まっているみたいで、中の盛り上がっている声が外まで聞こえて来る
…ルフィは大丈夫だろうか
『ん…あれは、誰?』
コロシアムを横切ったときタヌキは視線を感じた
「あぁ?どうした、もふ子
ん?誰だありゃあ?」
「兵隊さんっ!!」
「レベッカ…」
コロシアムの檻の中にいたのは、まだ少女というのが似合う子だった
どうして猛者が集うコロシアムであんな若い子が?
そして、オモチャの兵隊とも親密のようだ
『知り合い?』
「いや…」
「『………』」
訳ありのようで、タヌキもフランキーも口をつぐんだ
「…会場内のリストは見た
やはり出場したんだな…私は止めたぞ」
「私…!やるよ勝つよ!!兵隊さん!
そしたら…ねぇ、一緒に暮らそうよ!!」
『………』
「…先を急ぐぞ」
『…いいの?彼女、泣いてる』
「だから、急ぐんだ!
オモチャにだって…守りたいものくらいある」
オモチャだというのに悲しそうな顔をするオモチャの兵隊もドフラミンゴを撃つと言っていた
「…こんなブリキの目からは…涙もでやしないがね」
心の悲鳴はニンゲンもオモチャも関係ないのだろう
「頼む…急ごう」
『…うん』
タヌキはこの島の闇に1歩踏み入れた