羽衣さん、どれすろぉざに挑む【オモチャの家事変】
チェンジ
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ルフィとローが2段目の台地来たのはピーカの能力で吹き飛ばされて以来だが、少し見ない間にそこは一変していた
1段目と同様、そこにはコロシアムの戦士たちとドフラミンゴファミリーの幹部たちの戦場となっていた
「先を行けぇ!麦わら!!」
「!?、でもお前ら!」
さっきまで自分がドフラミンゴを討つと息巻いていたはずの男たちがルフィに叫んだ
どういう心境の変化だ
「これは戦だ!
闇雲に暴れても誰一人!頂上に行き着けぬ!!」
「お前を先に行かせるのが筋!」
「勝たねばならん!この戦!!」
ドフラミンゴを討つ以前に、ここにいる全員負けることが何より許せない
自身のプライドを傷つける相手を放っておくわけにはいかない
「何だ急に!?
さっきまでケンカする程バラバラだったのにっ!」
「頂点を目指せ!麦わら!!」
「分かった!!!」
コロシアムの戦士の援護を受け、ルフィたちは3段目に向かって駆け上る
「ドフラミンゴのゲームは全てウソだ!
今、この国にいる者たちの皆殺しは確定している」
キャベンディッシュはルフィたちの方を振り返らずに語りだす
「しかし!
ドフラミンゴにたったひとつ落ち度があるとするならば、今回のコロシアムに各国の一癖も二癖もある強力な戦士を集めてしまったことだ!!」
そう僕のような
きらりと薔薇を口に咥えたが、ルフィたちは幹部たちと戦うコロシアムの戦士たちを見ていた
戦い合うその1人1人…その気迫は誰も彼も只者ではない
「僕らは負けやしない!
何より…ドフラミンゴは僕が討ち取るからだ!」
…こいつもだったか
ローが冷たくキャベンディッシュを見る
「何言ってんだ!
ミンゴは俺がぶっ飛ばすって言ってんだ!」
「俺だと言ったはずだ!麦わら屋!」
「気持ちがありがたいが、私がやる
私は10年前のケリをつけなければ…ッ!!」
先ほどまでディアマンテを討つと言っていたキュロスまで入ってきて収集がつかない
勝手なことばかり言う連中に、ローももう黙っていられない
「時間で言うなら俺は13年前からだ」
「じゃあ!俺は30年!!」
「嘘つけ麦わら!
お前が僕より年上なワケあるか!」
タヌキが聞けばなんともくだらない言い争いをしながら、ローたちは3段目へと駆け上っていく
キャベンディッシュの愛馬に乗りながら、やっと王宮のある台地の3段目に到着したルフィとロー
だが、ひと息つく間も無く次の敵が襲いかかってきた
「!?、なんだこいつら!!」
今度の敵は気味の悪い大きなオモチャ…頭割り人形だった
ルフィの倍はある巨大なオモチャが何体も襲いかかってくる
見た目に反し素早い動きで大きな口を開け、ルフィたちが乗っているキャベンディッシュの愛馬に勢いよく噛み付いた
「「!!??」」
勢いよく馬から投げ出される
「ファルルッ!?」
愛馬が血を流して倒れ気を取られるキャベンディッシュに、また頭割り人形が襲いかかってくる
「“ゴムゴムのJETピストル”!!」
ルフィの一撃でキャベンディッシュに襲いかかってきた頭割り人形は腹に大きな風穴が空き吹き飛んでいった
「馬、大丈夫か!?」
「なんでアゴだ!フャルルの頭が砕かれた!
フャルル!死ぬな!!」
腹に穴が空いたというのに頭割り人形は起き上がりまたルフィたちに向かってくる
「おのれ!よくもファルルを!
“美剣!円卓!(ラウンドテーブル)”」
怒りに満ちたキャベンディッシュの攻撃をモロに喰らうが頭割り人形の動きは止まらない
腹に風穴を開け、キャベンディッシュの攻撃を受けてもなお、頭割り人形たちは襲ってくる
「こいつら不死身か!」
「クソ!錠の鍵さえあればこんな奴ら俺が…!」
一瞬でぶちのめしてタヌキの元へ飛んで行けるのに
「!!、上から何か降ってくるぞ!」
「今度はなんだ!」
上から降ってきた人物が頭割り人形を直撃し、頭割り人形が倒れた
「ルフィ!とら男くん!」
「ルルルルフィ先輩ッ!!!」
それは、鍵を届けにきたロビンとバルトロメオだった
約束のひまわり畑はもう一段上のはずだ
「ロビン!?」
「ニコ屋!
俺の錠の鍵はどこだ!よこせ!!」
「レベッカが持っているわ!
レベッカはひまわり畑にいる!」
「んだ!!」
やはり鍵は先に4段目のひまわり畑にあるらしい
ということは、この面倒な頭割り人形を倒さなければならない
「とら男くん」
「なんだ」
「タヌキのことごめんなさい
いっしょにいたのに」
「…あいつも覚悟をもってここに来たんだ
それがタヌキの判断ならお前も謝る必要はねぇ」
「…フフッ…彼女にも似たようなことを言われたわ」
ローのことを謝ったときタヌキも自分を責めなかったことをロビンは思い出した
倒したはずの頭割り人形がまた立ち上がり今にもこちらに飛びかかってくる
頭割り人形の前に立ち、ロビンとバルトロメオが構える
「ここは私たちが!
急いで!ルフィ、とら男くん、兵隊さんも!」
「だべ!!」
バルトロメオは推しのルフィ先輩に、緊張して頷くしか出来ない
しかし、憧れの先輩を目の前に何もしないなんて男が腐ると指を構えた
「バーリア!!」
「おぉ!次の階への階段が出来た!!」
「使ってけれ!ルフィ先輩!!」
「…どこ向いて言ってるんだ」
精一杯の勇気を振り絞り道をつなげた
キャベンディッシュが呆れているのも目に入らない
「目を合わせることなど恐れ多くて出来ないべ!!」
「ありがとう!トサカ!!」
「………ッ!」
こちらこそ生まれてきてくれてありがとうだべー!!
推しに認知してもらった
バルトロメオはそれだけで充分だった
「これで一気に4段目だ!
行くぞ、とら男!!」
「行け」
「レベッカ!!」
いち早く錠を外したいローは大人しくルフィに担ぎ上げられる
その横を待ってられないとキュロスご勢いよく駆け抜けていった