羽衣さん、どれすろぉざに挑む【オモチャの家事変】
チェンジ
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ルフィの知り合いだというコロシアムの凶悪な戦士たちは更に増え、そのひとりひとりが我こそがドフラミンゴの首を取ると息巻いている
その勢いはその場を圧巻していく
「お前らついてくんなよ!!」
「うるせぇ、恩人!このやろう!!」
恩人にこのやろうはないだろう
「ウーシー!!」
「………」
嬉しそうな声を上げたルフィに、今度は誰だと思ったら牛だった
ローは言いたいことは山ほどあったが、もはやキリがないとグッと飲み込んだ
ルフィのコロシアムの戦友だという牛、“ウーシー”に乗せられ、ローたちはオモチャの家の前を駆け抜けていた
どうなれば牛とも知り合いになるかローは知らないが、移動が楽になったと思えばもうどうでもよかった
ルフィの肩より幾分か振動の少ないウーシーに横たわらされたが、タヌキの尻尾に比べれば石に座ってるようなものだ
「なっ何で急に味方が増えてんだ!?」
「ヤベェ奴らか揃いも揃ってやがる!」
戸惑う敵も容赦なく誰がともなく薙ぎ倒して突き進んでいく
このままドフラミンゴのもとへ駆け抜けるかと思われたが、ローたちの行手に城壁から身体を出したピーカがまた現れた
「3人も、300人も同じことだ」
「ピーカ様!」
ピーカの石で出来た巨大な拳がまたルフィたちを襲う
が、今度はルフィたちに届く前にコロシアムの戦士たちによって破壊された
「八衝拳!奥義!!
“錐龍錐釘”」
「ライト版!キングパンチ!!」
その衝撃にピーカの腕が肩まで瞬く間に粉々になった
「どっどうなってんだ!?この集団!!」
最高幹部の攻撃をあっという間に防いでしまう力に腰を抜かす者もいる
「逃すか…麦わら!!」
ピーカ本体にダメージはなく、また逆の拳が降ってくる
「上を見ろ!もう1発くるぞ!!」
「壊した腕もまた戻る!
能力の理屈もわからねぇままじゃ力の浪費だ!
逃げろッ!!」
ピーカによりまた分断されるが、ルフィたちはウーシーの力を借り城壁を登っていく
「行けぇルーシー!
近道だ!!」
「行かせるか…麦わら…」
今走っている城壁もピーカの体の一部で、目の前の岩からピーカの本体が顔を出した
「初めて人らしい姿を見せたな…」
「先に行くぞ!」
「おう、任せとけ!!」
ピーカが振りかざした石の刀を間に入ったゾロが防いだ
その隙にローとルフィを乗せたウーシーは走り抜ける
「そこをどけ…俺が用があるのは麦わらだ」
「ウチの船長はお前みてぇな石ころに用はねぇよ
俺で我慢しときな…ソプラノ野郎!!」
強敵に楽しそうに笑うゾロにピーカの相手を任せ、ルフィとローはドフラミンゴのいる王宮の4段目に向かう
下方に逃げ惑う街の人々と、ドフラミンゴファミリーと戦うコロシアムの戦士たち
そして、上方にはトリカゴがみえる
「タヌキから…俺がドフラミンゴを討つつもりだと聞いたな」
「ん?そうだ」
ローはめちゃくちゃな道理の麦わらのルフィに、もう逃げられないと腹を括った
「俺とドフラミンゴのことも聞いたか…?」
「そんなこと聞かねぇし、もふ子もそんなことまで勝手に俺たちに言わねぇよ」
「…よく、わかってるじゃねぇか」
タヌキはそういう奴だ
もうやるしか生きる道はないのはローもわかってる
「13年前…俺は大好きだった人をドフラミンゴに殺されたんだ
彼の名はコラソン…元ドンキホーテファミリーの最高幹部」
「えっ、あいつの仲間なのか!?」
「そうだ
俺に命をくれた恩人で…ドフラミンゴの実の弟だ!」
だから俺はなんとしてでもドフラミンゴを討つ!