羽衣さん、どれすろぉざに挑む【オモチャの家事変】
チェンジ
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【ドレスローザの国民たち…及び客人たち
真実を知り俺を殺してぇと思う奴らもさぞ多かろう…だからゲームを用意した】
ドフラミンゴの声が電伝虫の放送で島中に鳴り響く
オモチャを元に戻されたドフラミンゴは次の作戦を決行した
先ほどまでコロシアムを映していた街中の映像電伝虫にドフラミンゴの顔が映し出される
【ゲームを終わらせる方法は2つ
俺を殺すか、今から俺が名前を挙げる奴ら全員の首を取るか…だ
それまで…このトリカゴは幾日でもお前らの命を奪っていく】
それは島を絶望に貶めるには充分だった
ドフラミンゴは10年も築き上げたこの街を消すつもりだ
なにもしなければトリカゴによって全員死にこの国はなくなる
分かっているのに海楼石の錠でローは満足に身体を動かすことも出来ない
どうして俺はこんな重要な時に何も出来ない…
どうしてタヌキに会いに行くことも出来ない
どうして俺はこんなにも無力なんだ
【迷っている時間はないぞ…刻一刻と人間は倒れ町は燃えていく】
助かりたければ、懸賞金がかかったローやタヌキ…麦わらの一味たちを捕まえろ
ゲームと称したそれは実に残酷なものだった
恐怖を煽るドフラミンゴは、変形し段々畑のようになった王宮の最上階の4段目の高台からパニックになった街を見下ろしている
外壁塔の庭の辺りに落ちたローたちにもパニックになった街が見える
海楼石で繋がれたローにタヌキを見つけることは出来ない
何処にいる、タヌキ…
俺が呼んだらすぐに来るんだろ…!!
「おお!ちょうどよかった!レベッカいるか?」
その隣でルフィは工場から逃げるロビンと電伝虫を繋ぎ連絡をとっていた
【私いるよ!ルーシー!!】
「今よ!ここに兵隊が…あれ?兵隊は何処行った?」
【兵隊さん!元に戻ったんでしょ!?
どんな人!?】
「どんな人って、お前の父ちゃんだったんだよ!
今どっかいっちまったけど!」
「…麦わら屋、俺がいない間に何をしてたんだ」
ドフラミンゴの首を切った兵士の子どもと知り合いらしく、大きな声で必死に伝えている
ローの疑問に答える人間はいなかった
ローのこの疑問は先に進むにつれどんどん大きくなることとなる
「まだ泣くなよレベッカ!
兵隊は死なせやしねぇ!お前も無事でいろ!
俺が必ずドフラミンゴぶっ飛ばしてやるから俺の仲間のそばを離れんな!!」
自信満々にレベッカに言うルフィ
ドフラミンゴをぶっ飛ばすことの意味を麦わら屋は本当に理解して言ってるのか
「わかってんのか、麦わら屋」
「??、なにがだ?」
「ドフラミンゴを生かす事でカイドウと衝突させるのが作戦だった
今ドフラミンゴを討てば…“SMILE”を失うカイドウの怒りは全て俺たちに向けられる
怒れる四皇と直接戦うことになるんだぞ!!」
まさかルフィが別の四皇“ビックマム”にも喧嘩を売っていることなど知らないローは、無謀なルフィにもう一度説明した
これがどれだけ恐ろしく世界を揺るがすことかを
しかし、ルフィはすぐさま関係ないと反論した
「そんな先の話後でいい!この国をよく見ろ!
今俺が止まってどうする!!」
「!!」
「わかったらいくぞ!!」
「ッ!?おい!」
返事も聞かずルフィはローの首根っこを掴んだ
「ルフィ!まさか飛び降りる気!?」
後ろで悲鳴に似たヴィオラの驚きの声を最後まで聞かないまま、ルフィは勢いのままローと共に外壁塔から飛び降りた
「ッ麦わら屋!話を聞けッ!!」
「それにお前がはじめっからミンゴをぶっ飛ばすつもりなのももふ子から聞いてるからな!
いいか!ミンゴをぶっ飛ばすのは俺だからな!」
「ッ!!」
タヌキに麦わら屋には口を固くしとけともっと言っておくんだった!
今更後悔しても遅いし、そんなこと言ったところで麦わらのルフィを止められるわけがない
「せめて俺の錠を外してからにしろ!」
「そのうち外れるよ!」
「外れるか!!」
ルフィはローを抱えたまま落下し、変形した王宮の1段目に着陸した
「ゾロォ!!」
「ルフィ!奇遇だな!」
「なんだ、また迷子か?」
ルフィとローが落ちたところにはゾロ
そして、大量のドフラミンゴファミリーの部下…更には幹部までいるとんでもないところだった
「えれぇとこに落っこちた!」
「…錠が解けたらまずお前から殺してやる、麦わら屋」
「言っとくが何処に落ちてもえれぇとこだ
この国中が敵なんだからよ…とにかく走るぞ!」
「ゾロ!?そっちじゃねぇ!!
こっちだ!」
「麦わら屋!こっちでもねぇ!!
あっちだ!」
頭が痛くなる会話を続けながらローは嵐を呼ぶ男に巻き込まれていった