羽衣さん、どれすろぉざに挑む【交易港の騒擾】
チェンジ
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3人の看守に囲まれウソップは震えが止まらず、どうしていいかわからず動けないでいる
ここまで来て見つかるわけにはいかない!
タヌキとロビンが援護に出ようと構える
「ランボー!!」
「おう!」
足元でトンタッタのレオとランボーが敵に向かっていくのがわずかに見えた
「ぎゃーー!見つかった!もう終わりだぁ!!」
「!!??、なっなんだあ、こりゃ!?」
次の瞬間、敵は身ぐるみ剥がされていた
常人では決して目で追えることのないスピードにタヌキは目を見張る
これがこの島に伝わる妖精伝説
「トンタッタ…コンバット
“尻尾ハンマー”!!」
頭に直撃した尻尾で、敵は地面にめり込んだ
覇気を纏ってないとはいえ、硬さも速さもタヌキの尻尾と肩を並べる
「さっ着替えるれす!
ウソランド、ロビランド、モフランド!!」
看守の服を受け取り上から着替える
これで潜入もしやすくなった
「流石ウソランド!何という機転れす!
怖がるフリで敵の注意を引くとは!!」
「…まっまあな!俺様にかかればあんな敵どうってことなかったが!」
あんなにビビっていたウソップがレオたちの目には英雄に見えるらしい
ウソップも満更でもなさそうに鼻をかいている
『………』
「わっ、わかってるよ!もふ子!
俺だってこいつらを騙すのは本心じゃねぇ…けど、俺だってこいつらを裏切るわけにはいかねぇんだよ!」
情けなくウソップがタヌキに言い訳をする
そんなウソップをやはりキラキラした目で見つめるレオたち
こんなに信じやすくてよく生き残ってこれたものだ
でもまあ、ウソップが無事でよかった
タヌキはホッと尻尾を下ろした
「見てください!
どんどんオモチャが幹部塔から出てくる!
今まさにシュガーがいる証拠れす!」
看守服に着替えて交易港の中を移動する
真ん中にそびえ立つ建物を指しながらレオが言う
「あの建物から伸びる触手みたいなのはなんだ?」
「真ん中にあるのは幹部専用のリフトれす
方々に伸びてるパイプからは“大人間”や“壊れたオモチャ”が落ちてきます」
「ドレスローザの至る所に、スクラップ場への入り口があり、そこから落とされると“幹部塔”の真下にあるスクラップ場に到達するのれす!」
街でオモチャの兵隊が見せた恋人だと名乗るオモチャもソコに落ちていったのか…
そしてタヌキはレオたちの案内のもと、ついに幹部塔へと足を踏み入れた
看守の服を奪ったタヌキたちに幹部塔に入り込むことなど容易だった
戦闘のひとつやふたつあると思っていただけに、これは嬉しい誤算だ
…まず、このオモチャたちを元に戻してパニックにさせる
そして、“SMILE”の工場を潰す
タヌキはぎゅっと拳を握った
「私に任せて」
ロビンが構え目をつむると、部屋の壁に目が咲いた
『ロビン見えた?』
「えぇ…あの部屋の真ん中にシュガーとトレーボルがいるわ」
ハナハナの実の能力で、ロビンが中の様子を教えてくれる
トンタッタの情報通りだ
「何かを食べてる女の子がシュガーね」
「そうれす
彼女はグレープが大好きでいつも食べています」
『それで?どうするの?』
作戦の1番重要なところだ
「これを見てください!!」
レオが掲げたのは、見た目グレープとそっくりのものだった
『グレープ?』
「世界一辛い調味料“タタババスコ”の塊れす!
グレープそっくりに作りました!」
「まさか…それをシュガーに?」
「ボクがあのカゴの中に入れてきます!」
『わかった、レオ
もしもの時の援護は任せて』
触れてしまうだけでオモチャに変えてしまうシュガーは、タヌキの能力では気絶に持ち込むのは難しい
尻尾を9本出せば、触ってくださいと言ってるものだ
「問題ないれす!
みんな、心の準備を!!」
「「『………』」」
いよいよだ
「シュガーの悲鳴が上がるとき!
それが国中のオモチャたちがダイニンゲンに戻るとき!
忘れられた全ての記憶が蘇るとき!
全ての悪事が暴かれ“海賊ドフラミンゴ”が本性を現すとき!」
レオがシュガーのもとへと駆け出した