羽衣さん、どれすろぉざに挑む【交易港の騒擾】
チェンジ
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銃弾に倒れながらローの“声”はまだ消えていなかった
「…コラさん」
タヌキの耳にもしっかり届いていた
それだけが救いだった
「おい!何が起きたか説明してくれ」
【目の前でロー殿がやられた!ドフラミンゴに!!】
「えっ!?」
いつの間にか電伝虫は錦えもんが応えている
激しい衝突音と刀の打つかる音が電伝虫ごしに響いてくる
【ゾロ殿!?】
「ゾロがどうしたんだよ、錦えもん!?」
【ド、ドフラミンゴと共におる男が“海軍大将”でござった!!】
「なっなにぃぃいい!?」
その人物の名に麦わらの一味は驚きで満たされた
『…藤とら』
「タヌキ、知っているの!?
何でドレスローザに海軍大将が?」
『海軍にローが今日の取引を流したの
誰がくるかと思ったら海軍大将だった』
「おいもふ子!そんな大事なこともっと早く言えよ!」
『言おうとしたら貴方たちばらばらに散って行ったじゃない!』
レストランでの衝撃をタヌキはまだ忘れていない
「って、海軍に情報バラしたのとら男だったのかよ…あの時俺様がどれだけ肝冷やしたか」
「もしかして…ドフラミンゴが大将を味方に?」
『それは考えづらいと思う
藤とらの噂を聞くにそんな一筋縄の人じゃない』
ローもそう言ってたし
【こちら錦えもん!ロー殿が連れ去られた!!】
『!!!』
「ぇええええ!!!」
ドフラミンゴと藤とらはローを連れ去った
追いかけようとするゾロと錦えもんは海兵に囲まれてしまう
コロシアムにいるルフィは海楼石の柵が邪魔をして手は出せない
【ぎぃいやぁあああ!!】
今度はサニー号にいるサンジたちの電伝虫から叫び声が響く
「今度はなんだブルック!
サニー号がどうした!」
【ビックマムの海賊船だ!!】
『ビックマム!?』
これまた大物の四皇だ
なんで、そんな大物がこんなドレスローザの近海にいるだろうか
「なんでいんだよ!?
ルフィが喧嘩売ったからか!?」
『………まじか』
勘弁してくれ麦わら海賊団
ビックマムに喧嘩を売って、更にカイドウまで倒そうとしてたなんて…なんて怖いもの知らずなんだ
今タヌキたちはドフラミンゴで手一杯なのに
頭が痛い、パンクしそうだ
【狙いはシーザーのようだ!
クソッ、ドレスローザから遠ざかっちまう】
『そのまま遠くへ!
“四皇”なんて引っ張ってきたら、ドレスローザはパニックになる!
ローの作戦も、兵隊たちの作戦も全部狂っちゃう!』
「しかしっ」
【タヌキ!タヌキ聞こえる!?】
『ナミ!?』
サンジから電伝虫の受話器を奪ったナミがタヌキを呼ぶ
【あんたもとら男もワガママすぎんのよ!
ちょっとは私たちの話も聞きなさいよ!】
【なっナミ!?落ち着け!!】
電伝虫の向こうでナミが叫んでいる
電伝虫の表情も険しい
【アンタがサンジくんを向かわせてくれたお陰でシーザーはこっちにいる!
ドフラミンゴと奪い合うカードは3つ!
シーザー!SMILE工場!そして何故か…モモの助!違う!?】
『…その判断で合ってるよ、ナミ』
【うち2つのカードはここにいる2人!
残りの1つもタヌキが壊してくれるんでしょ!】
『もちろん!!』
【私は貴女を信じるわ、タヌキ!!】
【でもナミさん!】
【私たちはとら男の言う通り“ゾウ”を目指す
だからルフィ!あんたがしっかりドフラミンゴをぶっ飛ばすのよ!!】
【おう!任せとけ!】
【とら男がそこまでして守ったカード、私たちが差し出すようなマネしたらあいつ報われないじゃない!!】
『ありがとうナミ…ローは必ず私が奪い返すから』
【おいもふ子!!俺たちの間違いだろ!!
ドフラミンゴは俺が必ずぶっ飛ばす!!
ナミたちはモモの助たちを頼むぞ!】
『でもルフィ』
「諦めろ、もふ子
あぁなったルフィは言うこと聞きやしねぇよ」
「そうだそうだ説得するだけ時間の無駄だぜ」
『………』
…なんで麦わらの一味はこの状況で笑うんだ
意味がわからないとタヌキの麦わらの一味を見る目は、いつの日か自分にそっくりだとロビンは笑った
こうなったら世界政府にも喧嘩売る人たちだもの
【…そういうことならわかったよ、ナミさん
じゃあ船長、1つ“ビックマムの船に反撃する”許可をくれ!】
『!!!』
本当にやるのか、この海賊団は!
作戦をたてる時、ローから散々四皇の怖さを聞かされてきたタヌキには信じられない
四皇の1人にすらローはあんなに慎重だったのに
それをタヌキが止めようとすることなど無理な話だ
【いいぞ!喧嘩はもう売ってある!!】
ゾウで待ってると言い残しサンジたちの電伝虫は切られた
【俺たちは王宮にいく!
ドフラミンゴをぶっ飛ばしに!!】
ドフラミンゴは自分が倒すと息巻いている
やっぱり話聞いてなかったとタヌキは慌てて修正した
『ドフラミンゴをぶっ飛ばすのはローなんだから!』
そう言ってるじゃない!