羽衣さん、どれすろぉざに挑む【交易港の騒擾】
チェンジ
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オモチャの兵隊とトンタッタは他の部屋で武器の準備をしている
その間、作戦決行を前に麦わらの一味は電伝虫を繋いだ
コロシアムの前にいるゾロ、錦えもん、コロシアムの柵から顔を出すルフィ
ドレスローザから離れサニー号に乗り近海の海を漂うサンジ、ナミ、チョッパー、ブルック、シーザー
そして、お花畑の地下にオモチャの兵隊やトンタッタ族といるタヌキ、ウソップ、ロビン、フランキー
大幅にずれてしまった作戦を練り直す
3人が電伝虫を囲む中、タヌキは一歩下がり電伝虫の会話を聞いていた
…ローは今どこにいるのだろうか
オモチャの兵隊やトンタッタとの作戦の話し合いをするため、1度耳を離してしまった
この話し合いが終わったら1度確かめよう
「アウッ!こちらフランキー!
ロビンとウソップともふ子といっしょだ!!
俺たちは今この国の反ドフラミンゴ体制の“リク王軍”と一緒にいる!」
【軍隊!?】
「小人なの」
【小人!?】
互いが互いの状況に驚く
しかし、フランキーが話したい本題はここからだ
「ルフィ!俺たちコロシアム前で妙な兵隊に会ったよな
あいつ実は軍の隊長だったんだよ!
まさに今日、ドフラミンゴを倒そうってんだ!」
【あっ、それだ!オモチャの兵隊!!
レベッカが止めたがってた!
おい、フランキー!もふ子!その兵隊止めろ!】
「アホ言え!俺が言いてぇのは逆だ!
俺ァとら男の作戦は承知しているつもりだ…
なあ、もふ子!!」
『!!!』
フランキーはもうルフィではなくタヌキに向かって話していた
「工場を壊して、ドフラミンゴをあえて生かして利用する…だが、今日ドフラミンゴを討とうとしている奴らはどうなる
俺たちにとっちゃドフラミンゴの勝利の方が都合が良いか?」
…そんなわけない
タヌキの心臓が騒がしくなる
『…なにが言いたいの?』
「薄汚く巨大な敵に挑むこの勇敢なるちっぽけな軍隊を俺は見殺しに出来ねぇ!!」
ドフラミンゴを討つオモチャの兵隊たちと共に戦いたいと、涙ぐみながら訴えかけてくるフランキー
麦わらの一味はまだローとタヌキは工場を壊しカイドウとぶつければいいと思っている
だが、それでは目の前で苦しむこの島の人々を見捨てることになる
ロビンもウソップも、電伝虫の向こう側にいる麦わらの一味もタヌキの言葉を待った
『…あなたたちは言ってなかったけど』
本当はタヌキも言うつもりもなかった
『元々…この島で何があろうと私とローはドフラミンゴを討つつもりだった』
「!?、同盟は四皇のカイドウを倒すことじゃなかったのかよ!それじゃあ」
『それは建前に過ぎない
貴方たちを利用して、SMILEの製造を止めるようにするのがもともとの狙いだった
そんなこと言ったら…あなたたち、同盟組んでくれないでしょ?』
【………】
そんなことを今ここで言わなくてもいいのに
フランキーの言葉に絆されて話してしまうタヌキも不器用なのだろう
『…貴方たちが望むならこの島の人たちを憐れんで助けようとも、シーザーをそのまま使ってカイドウに挑もうとも、命を惜しんで逃げ出そうとも構わない』
冷たく聞こえるタヌキの声もローの作戦も、麦わらの一味には2人がそんなに冷酷な人間には思えなかった
『だけど、シーザーだけはドフラミンゴに渡さないで
船はドレスローザには帰って来ないで』
ローもそう言ったはずでしょ
『ドフラミンゴだけはローと私が討つ』
もっと冷酷になるんだったら、パンクハザードでルフィたちを助けず同盟を組む以外にも手があったはずだ
それでも、パンクハザードでルフィたちを助け、子供たちを助けるという同盟と関係ないことも手伝ってくれた
ルフィもローをいい奴といい、2人を見捨てて行くなど出来なかった