羽衣さん、どれすろぉざに挑む【お花畑の変】
チェンジ
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ローはサンジたちをドレスローザから逃し、橋の上でドフラミンゴと対峙していた
藤とらはドレスローザの方に船をまわしていた
待ち伏せする気だろうか
だが、そんなこと気にする余裕はローにはなかった
「…麦わらの一味を半分逃して何の意味がある?
もう半分はドレスローザにいる
あいつら全員人質にすりゃシーザーなんてすぐ返しにくる!」
「そうやってナメきって大火傷した奴らが数知れずいるんじゃねぇのか?」
鬼哭を抜きドフラミンゴに刃を向ける
「残念だが…俺たちと麦わらの一味との海賊同盟はここまでだ」
「あァ?」
「手を組んだ時から、あいつらを利用して“SMILE”の製造を止める事だけが俺とタヌキの狙いだ!」
「…さっき黒足が現れた…お前らのせいでウチの作戦にも色々と支障が出ているようだ」
「もし…この戦いで俺がお前を討てなくても、タヌキが必ず“SMILE”をお前から奪い去る!
“SMILE”を失ったお前は、その後カイドウに消される!」
「…なるほど
刺し違える覚悟か…」
それは恐しい計画だ
まあ実行されればの話だが
ドフラミンゴはたった2人でそんなこと出来るなんて微塵も信じずいつもの笑みを絶やさない
そうやって挑んできた奴を幾らでもひれ伏してきた
「お前が死んだ後の世界の混乱も見てみてぇが…俺には13年前のケジメをつける方が重要だ!ジョーカー!!」
「お前がやっていることは逆恨みだ、ロー!!」
「恨みじゃねぇ!俺は“あの人”の本懐を遂げる為生きて来たんだよ!!」
ローは力の限り橋を叩き切る
ドフラミンゴを前に感情の昂りを抑えきれなかった
「こんな我儘な男を持つと“九尾”も苦労するじゃないか?
大切な人間を…自分の私情に巻き込んでお前らしくねぇな、ロー!」
ドフラミンゴの糸がさらに橋を切り、もはや橋は橋として機能しなくなった
その疑問なら自分が1番してきた
だが、タヌキの答えはいつだって同じだった
「俺たちの間に…お前に心配されることなんてねぇ!!“mes”」
「フッフッフッ…どこを狙っている?」
ローが放った攻撃は避けられ、ドフラミンゴの蹴りが顔面に当たり吹き飛んだ
「弾糸(たまいと)!!」
「ぐあッ!!」
ドフラミンゴの糸がローの左肩に直撃しローは倒れ込む
「さぁどうする?ドレスローザはすぐそこだぞ」
「………」
1歩、また1歩
長い足で近づいてくる
と、その時ドフラミンゴの電伝虫が鳴った
ドフラミンゴは余裕の表情で鳴った小電伝虫に出る
【ドフィ、話の途中だったろ】
「悪いな」
【ヴァイオレットが裏切りやがったんだ】
相手はドフラミンゴが家族と呼び、最高幹部でもあるディアマンテだった
【お陰で麦わらたちの作戦は分からずじまい】
「それはいい…ラオGたちを“SMILEの工場入り口”に配備しろ」
【馬鹿言え、あいつらはこれから決勝に出場して会場を沸かせるんだ】
「お前1人いれば充分だ」
【おいおい…それじゃまるで】
「お前は天才じゃねぇか」
【…そこまで言うなら任せとけ!!】
「猫が一匹入ってきたら手厚く保護してくれ
歯向かって爪を立てるようなら容赦はいらねぇ
躾は後で俺がちゃぁんとする」
「………」
ローから目を離さずにドフラミンゴは小電伝虫を切った
お前はタヌキを何も知らない
「九尾に工場を破壊する重役を与えたってのに、お前は想像以上に時間を稼げずマゴついている」
「…ハァッ」
タヌキは猫なんて可愛いもんじゃない
ローの口角が上がる
それがドフラミンゴは気に入らない
もっと絶望しろとドフラミンゴは脅してくる
「麦わらは時期にコロシアムにいるディアマンテにやられる…工場とは“1番遠い場所”だ
利用したと言いつつ、この作戦には奴らへの絶大な信頼が必要」
「…ハァ…ハァ」
「なぜ…そこまで麦わらを信じる?」
九尾のように共に旅して命をかけてきたわけじゃねぇ
たった1度あの戦争で命を助けているが、何の意図があってコイツはそんなことをする
「“D”はまた…嵐を呼ぶ」
「!!??」
ローが放った言葉はドフラミンゴが何より嫌いな言葉だった
「本当に…それを本気で言ってるのかッ!?ロー!!」
「グッ…!!」
ドフラミンゴの攻撃によりローはどんどんドレスローザの方へ追いやられる
「“弾糸(たまいと)”!!」
「ッぐぅぁああ!!」
ドフラミンゴの糸に当たり、ローはそのままドレスローザの街へと吹き飛ばされ意識を失った
ローが気づかないうちにコロシアムのすぐそばまで来ていた